テニス史に残る最長試合 10時間も戦って決着せず

[ 2010年6月24日 17:48 ]

 テニスのウィンブルドン選手権で22、23日と2日連続で日没中断となり、10時間戦っても決着しなかった。男子シングルス1回戦のジョン・イスナー(米国)とニコラ・マユ(フランス)の試合はウィンブルドンだけでなく、テニスの歴史を大幅に塗り替えた。

 2人は22日に第4セットまでで45ゲームを消化し、第5セットから再開した23日は延々と戦って59―59で終えた。最終セットはタイブレークがないため、2ゲーム差をつけない限り勝てない。
 総ゲームは163を数えた。1969年大会で記録したシングルス史上最多の112と、73年に国別対抗戦、デ杯の米国―チリのダブルスで記録したテニス史上最多の122を第5セットだけで軽く上回った。
 試合時間の大会最長記録は89年の5時間28分で、2004年全仏オープンで記録した史上最長の6時間33分も大幅に超えた。サービスエースは1991年以降の集計記録で2人とも1試合最多の78本を上回り、イスナーが98本、マユが95本と更新中だ。
 第5セットに合計4度のマッチポイントを握ったイスナーは23日の中断後に「試合のスコア表を見てみたいね」とぐったり。“マラソンマッチ”はついに3日目に突入した。(共同)

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2010年6月24日のニュース