看板番組消える!?NHK、名古屋場所中継中止も

[ 2010年6月24日 06:00 ]

大相撲中継を見合わせる可能性を示唆したNHK

 野球賭博問題をめぐり開催が危ぶまれている大相撲名古屋場所(7月11日初日、愛知県体育館)について、NHKが放送中止に踏み切る可能性を示した。日向英実放送総局長(60)が23日に東京都渋谷区の同局で開いた定例会見で、中止も検討する方針を明らかにした。視聴者から厳しい声が寄せられていることが原因で、昨年の名古屋場所で暴力団関係者がテレビに映る席に座り、服役中の関係者にアピールしたとされる点も問題視した。

 夕方のNHKの看板番組でもある大相撲中継がなくなるかもしれない。日本相撲協会は名古屋場所の開催について、野球賭博の実態を解明する特別調査委員会の報告を受けて7月4日の理事会で判断するとしている。しかし、会見したNHKの日向放送総局長は「重大な関心を持って見守っているが、やめることも選択肢の一つ」と、場所が開催されても中継を行わない可能性を示した。
 会見では、元アナウンサーの今井環理事(57)が「(賭博にかかわった力士の名前が)公表されていないなど、まだけじめがついていない。今のままでは放送は難しいと思う」と相撲協会の対応の不十分さについて言及。日向総局長も「(賭博への関与が)グレーな力士が土俵に上がると(中継は)やりづらい。協会側がどういう形で納得できる具体策を出すのかが判断材料になるだろう」との見解を示した。

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2010年6月24日のニュース