混戦抜け出した!未勝利の笠りつ子、単独首位

[ 2010年6月6日 06:00 ]

9番 パーパットを沈めギャラリーの声援に応える笠

 女子ゴルフツアーのリゾートトラスト・レディース第2日は5日、長野県御代田町のグランディ軽井沢ゴルフクラブ(6458ヤード、パー72)で行われ、プロ4年目で未勝利の笠りつ子(22=TKUテレビ熊本)が67で回り、通算9アンダーで混戦から抜け出し単独首位に立った。65をマークした服部真夕(22=INAX)ら4人が1打差で追う。首位スタートの有村智恵(22=日本ヒューレット・パッカード)は3打差の9位に後退した。

 笠は17番パー4で6メートルのバーディーパットを沈めた。スプーンでのティーショットがいったんOBゾーンに入りながら戻ってくる幸運にも恵まれて9アンダーとし、6人が8アンダーで首位に並ぶ大混戦から抜け出すと、最終18番ではグリーンを外すピンチも、1メートルに寄せて単独トップを守った。
 「スコア的には良くても、内容はいっぱいいっぱいです」と笠は振り返った。
 シード権のない笠は昨季は出場8試合。今季は予選会から12試合に出場しているが、最高23位。賞金ランク51位と目立った成績はない。首位で最終日を迎えるのは08年クリスタルガイザー以来2度目。その時は終盤に崩れて3位。「まだ喜んではいられません。最終日が残っています。あの時を思い出してしまうんです」と慎重に話した。
 そのクリスタルガイザーで優勝した古閑は坂田塾、東海大二高の先輩。所属事務所も同じ。今年1月には2人でハワイで2カ月間合宿を行った。「たくさんのことを学びました。練習量、方法すべて」と笠は感謝するが、古閑も「ハワイでは長いことやっていたし、トーナメントに慣れてくれば行けると思う」と後輩の活躍を確信している。
 1打差に4人。2打差に3人。追われる立場の最終日。「私は経験不足なので展開は予想できない。優勝を意識しながら、あがらないようにやりたい。2年前と違うところを見せたい」。初Vに突き進む。

 ◆笠 りつ子(りゅう・りつこ)1987年(昭62)11月4日、熊本県生まれの22歳。9歳の時、坂田塾でゴルフを始めて中学2年で九州ジュニア優勝。東海大二高1年で九州女子アマ優勝。06年プロテスト合格。最高成績は08年クリスタルガイザー・レディースの3位、昨季は賞金ランク100位。1メートル60、58キロ。

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2010年6月6日のニュース