立石 勝ちにこだわり3冠達成

[ 2010年6月6日 19:36 ]

男子200メートル平泳ぎで優勝し、声援に応える立石諒

 【ジャパン・オープン】飛び込んだ瞬間に、体の異変を感じ取った。「いつもよりも脚が沈んでしまった」。男子200メートル平泳ぎの立石は不調を自覚して好記録狙いをあきらめ、勝利優先の泳ぎに切り替えた。

 前半の100メートルは力を抑え、3番手で折り返した。余裕を残した分だけ後半は伸びやかな泳ぎを保ち、逆転で50、100メートルと合わせた平泳ぎ3冠を達成。「勝つことに意味がある」と納得した。

 積極的なレースができなかったことを「練習不足。選手として恥ずかしい」と反省もした。4月に専属となった高城コーチとともに持久力を鍛え直し、8月のパンパシフィック選手権に向かう。

 初出場した昨夏の世界選手権は活躍を期待されながら、100メートルが準決勝敗退で、50メートルは予選落ち。「あんな悔しい思いは、もうしたくない」。強い意欲を持って夏を見据える。

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2010年6月6日のニュース