村上 最終投てきでビッグスロー

[ 2010年6月6日 19:51 ]

 【日本選手権】絶叫とともに放たれた村上の最終6投目は、この日一番の放物線を描いて80メートルラインを超えた。「今までにない感覚。間違いなく83メートルから85メートルはいったと思った。あんなに、やりが高い位置に見えるなんて」。ビッグスローで見事11連覇。巨体を揺らすジャンプで喜びを表現した。

 5月の国際グランプリ大阪大会は77メートル66で5位に終わった。「絶対に結果を出したい試合でミスをした」と猛省し、地元・愛媛で立ったままの状態からの投げ込みを徹底し、フォームを固めた。
 昨夏の世界選手権で銅メダルに輝いた30歳は「85メートルを超えてから世界との真剣勝負になる」と、さらなる高みを見据えている。その上で「きょうの6投目はそれにつながると思う」と自らに言い聞かせるように話した。

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2010年6月6日のニュース