甲田 初V前に“しびれ”…基本に戻って立ち直った

[ 2010年6月6日 17:04 ]

ツアー初優勝で、祝福の水を掛けられた甲田良美

27歳のルーキー甲田 逆転でツアー初制覇

 【リゾートトラスト・レディース】甲田はコース内の速報板を全く見なかった。自分のプレーに徹するためだ。

 11番までに4バーディーを奪い、単独首位に立ったのは知らなかった。それでもプロ初勝利への“しびれ”が出た。「パットのタッチが合わなくなり」12、13番と連続ボギー。後続にのみ込まれたが「パットのアドレス、力加減など基本に戻ろう」と自分に言い聞かせ、立ち直った。

 14番で5メートル、15番は7メートルと長いバーディーパットを決め、抜け出した。初めて優勝を意識したのは、18番でダメ押しバーディーを決めたとき。「いろんなことが頭に浮かんで」涙を流した。

 18歳でソフトボールから転向し、ツアー本格参戦1年目。「まだ優勝は早い」と思っていたが、この勝利で「もっとショットの精度を上げて次を目指す」と欲も出た。

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2010年6月6日のニュース