イタリア女子初!スキアボーネ「夢が現実に」

[ 2010年6月6日 06:00 ]

初優勝に喜ぶスキアボーネ

 全仏オープンテニス第14日は5日、ローランギャロスで行われ、女子シングルス決勝は第17シードのフランチェスカ・スキアボーネ(29)が第7シードのサマンサ・ストーサー(26)を6―4、7―6で下し、初優勝を飾った。イタリア女子の4大大会シングルス制覇は初。29歳11カ月14日での4大大会初優勝は68年のオープン化(プロ解禁)後、史上2番目の遅さとなった。6日の男子シングルス決勝は第2シードのラファエル・ナダル(24)と第5シードのロビン・セーデリング(25)の対戦となった。

 最後はストーサーのバックがアウトになり、スキアボーネは赤土のコートに仰向けに倒れ込み両手で顔を覆った。準々決勝と準決勝に続きコートにキス。優勝スピーチでは母国から大勢駆けつけた観客に向かい「王者になれてとても幸せ。皆さんが応援してくれたから力を出せた」とイタリア語であいさつした。
 コート狭しと動きまくり、ボールを拾ってチャンスをものにする。スピンを利かせたり、高くバウンドさせたりと多彩なストロークを巧みに使い分ける。エナン、セリーナ・ウィリアムズを破ったストーサーの強打を封じた。4大大会で母国に初の栄冠をもたらし、表彰式でイタリア国歌を誇らしげに聴いた。
 29歳と11カ月での4大大会初制覇はオープン化以降で2番目の年長記録。06年に自己最高の世界ランキング11位に。停滞していたが、今大会の優勝で初のトップ10となる6位に浮上。「夢が現実になった」。待ち望んだ幸せがパリで訪れた。

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2010年6月6日のニュース