釈放の元若ノ鵬が謝罪「大変なことした」

[ 2008年9月8日 12:38 ]

記者会見の冒頭、謝罪し頭を下げる元幕内若ノ鵬のガグロエフ・ソスラン元力士

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 大麻取締法違反(所持)容疑で警視庁に逮捕され8日、処分保留で釈放された元幕内若ノ鵬のガグロエフ・ソスラン元力士(20)は東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見、「大変なことをしてしまった。すみませんでした」と謝罪した。

 日本相撲協会が同日付で解雇した幕内露鵬(28)、十両白露山(26)が、尿検査で大麻の陽性反応が出たことについて「2人はまじめな力士。信じられない。(一緒に大麻を使用したことは)ありません」と、両力士の関与を否定した。

 大麻を使用した動機は「分からない」と述べ、「日本では関取に上がってから六本木のクラブで大麻を吸ったのが初めて。少しなら許されるだろう、謝れば許してもらえると思っていた。解雇されるとは思わなかった」と説明した。

 同席した弁護士によると、ガグロエフ元力士はロシアにいた14歳のころ少量の大麻を使用。力士になった後も帰国時には吸っていたという。

 ガグロエフ元力士は、解雇処分で社会的制裁を受けたことなどから起訴猶予となる公算だが、東京地検は今後、露鵬や白露山と大麻の受け渡しがなかったかどうかなどを慎重に捜査した上で、最終的な処分を決めるとみられる。

 ガグロエフ元力士は8月18日、東京都墨田区のJR錦糸町駅近くの路上周辺で、大麻を含む乾燥植物片0・368グラム入りのたばこ1本を所持したとして警視庁に逮捕され、同21日には現役力士として初めて協会から解雇された。

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2008年9月8日のニュース