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【コラム】川本治

日本はコスタリカの両SBを抑えられるかが鍵

[ 2022年11月25日 07:00 ]

FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会1次リーグE組   スペイン7-0コスタリカ ( 2022年11月23日    アルスママ競技場 )

<スペイン・コスタリカ>ドリブルを仕掛けるコスタリカ・オビエド(右)
Photo By AP

 スペインは桁違いの強さだった。コスタリカが前線からプレッシャーをかけてボールを奪い、カウンターで攻めようとしたが、速いパス回しで相手をいなし、ほとんどボールを触らせなかった。W杯本大会でシュートゼロ、CKゼロと、ここまで“差”を見せつけられたのは驚きだった。

 スペインはMFブスケツから両サイドに展開して相手を広げて攻め、ゴール前で多彩なアイデアでシュートを打つ。特にMFに入った18歳のガビと19歳のペドリがいいリズムをつくっていた。2人とも技術が素晴らしく、パスのスピードも速い。この2人をアンカーの位置で34歳のブスケツが巧みにサポートしていた。

 コスタリカは本来堅守のチームだが、スペインの前になすすべもなかった。4バックでスタートし、前半31分に3点目を取られたところで5バックにしたが、試合を落ち着けることはできなかった。両SBのフジェルとオビエドが攻撃の起点で、日本はここをどう抑えるか。後半から出場のDFワストンも1メートル96の長身で、セットプレーなどで警戒する必要がある。日本は攻めることができるが、逆に守備ラインの裏があくのでそこを狙われないようにする必要があると思う。(元ジェフ市原強化部長)

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