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【コラム】川本治

足元の技術を見せつけろ

[ 2012年1月29日 06:00 ]

PSVアイントホーフェン戦でゴールを決めるフィテッセのハーフナー・マイク
Photo By 共同

 【フィテッセ1―3PSV】嗅覚が光る得点だった。右サイドからのクロスは相手DFに当たってコースが変わり、ふわりとした高いボールになった。ハーフナーはマークの死角から瞬時に落下点に飛び込んでおり、見た目ほど簡単なゴールではない。

 移籍2戦目、しかも与えられたわずかな時間で結果を出したことは大きな意味を持つ。英語、オランダ語を話せるため、日本と同様にコミュニケーションを取れることが、他の欧州組と比べてアドバンテージになっているのだろう。

 デビュー戦となった22日のNEC戦を含めて、高さが通用することは証明された。この先、さらにチームにフィットするためには、持ち味がヘディングだけではないことを示す必要がある。ハーフナーは高さもあるが、足元の技術も正確。中央でボールを受ける回数が増えれば、チームとしての攻撃のバリエーションも増える。

 プレースタイルを理解してもらうためには日々の練習からチームメートにさまざまな要求をすることが重要になる。いずれにしても移籍から2戦目でのゴールはストライカーとしてこれ以上ないアピールといえる。(元ジェフ市原強化部長)

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