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【コラム】川本治

神戸の“ほこ”か鹿島の“たて”か ビジャの出場が鍵

[ 2019年12月21日 09:00 ]

天皇杯決勝   鹿島―神戸 ( 2020年1月1日    国立 )

 リーグ戦の終盤を3連勝で終えた神戸に対し、鹿島は1勝1分け1敗。第33節の直接対決は神戸が快勝しており、勢いがある。決勝は神戸の攻撃力と鹿島の守備力が勝負のポイントで、準決勝を見る限りは互角だろう。

 神戸はイニエスタがゲームをコントロールしており、前線にいいパスを出すだけでなく、この試合のように、遠めからゴールも狙ってくる。ビジャが出場すればホットラインができて決定力が増すし、古橋や藤本も生きてくるだろう。この試合の出来なら鹿島も簡単には抑えられない。逆にMFサンペールが守備で2度大きなミスをしたが、鹿島も狙うはずで、課題といえる。

 一方、鹿島はタイトルの獲り方を知っている名門だが、長崎に2失点したように、以前ほど守備の安定感はない。DFははね返す力はあるが、簡単なミスが目立ち、守備ラインの裏を突かれると弱い。ビジャが出場すると対応に苦慮する可能性もある。一発勝負はわずかなミスが勝敗を分けると思う。(スポニチ本紙評論家、元ジェフ市原強化部長)

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