活躍の要因は「メンタル面」と「原口の存在」

＜アフガニスタン・日本＞前半、先制ゴールを決めた香川（右）は本田らに祝福される
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Ｗ杯アジア２次予選Ｅ組 日本６―０アフガニスタン
（9月8日 イラン・テヘラン）
　香川がいい仕事をした。２点とも決してやさしいシュートではなかった。先制ゴールはペナルティーエリア外からコンパクトに振り抜いた抑えの利いたシュートだった。２点目は狭いエリアでボールを受けてシュートに持ち込む香川らしい形。難しい角度からのシュートを正確に決めた。

　活躍の要因は２つある。まず１つはメンタル面。今季はドイツで好調なので日本代表でも結果を出したいという気持ちが強く、周囲も期待していたと思う。国内では期待されることが重荷になっていたが、アウェーではストレスから解放されて本来の持ち味を出せたのではないだろうか。また先制点を決めたことで余裕を持ってプレーできるようになり、２点目の場面でも慌てずにシュートを決めることができた。

　もう１つの要因は原口の存在だ。引いている相手をパスだけで崩すのは難しい。１対１で仕掛けると、相手のマークがずれてくる。先制点の場面も原口がドリブルで仕掛けたことで、香川がシュートを打つスペースと時間が生まれたのだ。

　この試合の香川はシュートだけでなく動きもパスも良かった。Ｗ杯予選を戦っていく上で香川の復活は心強い。ドルトムントに戻っても好調を維持し続けてほしい。（川本治＝元ジェフ市原強化部長）