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金丸 初戦で左肩脱臼…ケガに泣く

[ 2008年8月12日 06:00 ]

ベルギーのファンティシェル(上)に投げられる金丸

 【北京五輪・柔道】「ケガのせいにはしたくない」。涙をこらえた金丸だが「今までで一番悔しい試合」と本音がこぼれた。男子73キロ級・金丸のアクシデントは初戦の1分30秒過ぎ。背負い投げに入った際に、05年に手術した左肩が亜脱臼。これで動きに精彩を欠き、一本負けした。敗者復活戦は、テーピングで固定された左肩をかばいながら戦った。最後は自分で掛けた大内刈りを返されて一本負けしたが「自分でいったので悔いはない」とまた涙をぬぐった。

 両肩の脱臼癖を抱えながら「泥臭くても勝つ柔道」に転換したのは、01年の世界選手権で銀メダルを獲得したあと。「世界で一番努力した自負があるし、これで優勝できなかったら神様はいない」。しかし、北京の神様は金丸にほほ笑まなかった。昨年末に結婚した妻・絵里さん(28)にもメダルをプレゼントできなかった。精魂尽き果てた金丸は「これを最後にするつもりだったので」と現役引退を示唆した。

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2008年8月12日のニュース