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勝つしかないなでしこ…沢が点取り宣言

[ 2008年8月12日 06:00 ]

ノルウェー戦を控え、記者会見する沢。左は佐々木監督

 【北京五輪・サッカー女子】日本代表なでしこジャパンは12日、1次リーグ最終戦のノルウェー戦に臨む。ここまで1分け1敗の勝ち点1で、決勝トーナメント進出には勝利が最低条件となる。ノルウェーは00年シドニー五輪金メダルの強豪だが、3度目の五輪出場のMF沢穂希(29)はゴールに絡むことを宣言。崖っ縁から決勝トーナメント進出を狙う。

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 ノルウェー戦を翌日に控えたなでしこジャパンは11日、上海市内の大学構内で非公開での最終調整を行った。引き分け以下で1次リーグ敗退が決まるが、2点差以上の勝利なら2大会連続の決勝トーナメント進出が決まる。第2戦の米国戦は0―1で敗れて決定力不足を露呈したが、同じ失敗は繰り返せない。MF沢は「とにかく結果を残すだけ。どんな形でも点を取るしかない。自分はアシストでも貢献したい」と決意をにじませた。

 相手のノルウェーは前々回大会の覇者で、FIFAランク5位の強豪。なでしこジャパンは96年アトランタ五輪、99年女子世界選手権(女子W杯)で対戦し、いずれも0―4で大敗した。その両方の屈辱をピッチ上で味わったのは沢だけ。雪辱の思いは誰よりも強い。「なでしこは追いつめられた方が強い」と自らに言い聞かせるように勝利を誓った。

 立ち上がりが勝負の分かれ目となる。なでしこジャパンはここまでの2戦、いずれも先制点を奪われて後手を踏んでいる。対するノルウェーは全3得点を前半8分までに挙げている。佐々木監督は「立ち上がりで焦らずに、いつも通りに仕掛けたい。選手に自信を持たせてピッチに立たせたい」と気持ちで負けないことを一番のポイントに挙げた。

 昨年2月のキプロス遠征では、FW大野のゴールでノルウェーに完封勝ちしたように、全く歯が立たない相手ではない。男子は早々と1次リーグ敗退が決まり、沈滞ムードが漂う中、なでしこジャパンが日本サッカー界最後のとりでとして出陣する。

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2008年8月12日のニュース