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北島家金のメンチ“ホクホク”2000個

[ 2008年8月12日 06:00 ]

北島康介の実家「北島商店」の名物メンチカツとメンチカツサンド

 東京都荒川区で精肉店を営む北島康介の実家には近隣住民らが集まり、歓喜に沸いた。北島の好物で、北京出発前にも食べたという名物のメンチカツを求めて行列ができ、普段の倍の2000個以上が飛ぶように売れた。日本橋の百貨店「高島屋」の店舗でも売り上げは普段の倍増で、ここでも金メダル効果が見られた。

 北島が優勝を決めた午前11時半すぎ、西日暮里の道灌(どうかん)山通りにある「北島商店」では、父富士男さんの実兄で同店社長の保男さんと従業員が仕事の手を止めてテレビに見入り、「やったー!」と大歓声。来店した客も「おめでとう」と祝福した。保男さんは「ご祝儀」と、子連れの客にはメンチカツをサービスするなどお祝いムードに包まれた。
 メンチカツは北島が大事な試合の前には必ず食べる“勝負食”。北京に出発する前日にも食べたという。04年のアテネ五輪前に「好物」と公言して有名になった。
 “金のメンチカツ”を求めて、正午前から客が殺到。アテネ五輪の時にも長蛇の列ができたため、店では昨晩から仕込みを始め、普段の倍の2000個以上を準備していたが、1人で5個入りパックを5つ以上買う人も多く、一時は約40人が列をつくった。
 近くに住む主婦の新井昌子さん(39)は正午前に来店し、メンチカツサンド3パックを購入。「アテネの時にすごい行列になったので、試合を見てすぐに来ました。買えてよかった」とうれしそうに話した。店の前で記念撮影する人の姿も多く見られた。
 また、日本橋高島屋の店舗でも、メンチカツが普段の2倍の40個、カツサンド2個入りも普段の2倍の30パック売れる大盛況だった。
 きょう12日から18日までは店を閉め、保男さんも北京で観戦するといい「応援してくるよ」と笑顔。2軒隣の米店では町内の約30人が集まり、10畳ほどのリビングルームでぎゅうぎゅう詰めになりながら観戦。道灌山通り商和会の伊藤茂純会長は「当然2つの金メダルを持って帰ってきてくれると信じている」と期待を込めた。

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2008年8月12日のニュース