藤井正弘の血統トピック

【阪神JF】ダイワメジャーの「入着力」発揮なるか

[ 2011年12月7日 06:00 ]

 (1)ダイワメジャー=3億7250万4000円

 (2)ディープインパクト=3億1499万円

 (3)シンボリクリスエス=2億7311万1000円

 (4)アグネスタキオン=2億7304万2000円

 (5)クロフネ=2億6478万8000円

 5日現在の賞金順2歳リーディング(JRA+NAR)上位5頭である。残る2歳グレード競走4鞍の1着賞金の合計は2億200万円。予断を許さない状況だが、トップのダイワメジャーは今週の阪神ジュベナイルF(エピセアローム、トーセンベニザクラ)、すでに前登録が発表された全日本2歳優駿(メジャーアスリート)、朝日杯フューチュリティS(ダローネガ)と、G13レース全てに産駒のエントリーがある唯一の種牡馬でもある。2011年度2歳チャンピオンサイヤーの最有力候補であることは間違いないだろう。

 昨年、勝馬頭数(35)と獲得賞金(5億4074万3000円)でルーキーイヤーのレコードを塗り替えて2歳リーディングに輝いたディープインパクトの12月第1週時点での獲得賞金は3億8203万2000円だった。現時点での種牡馬ダイワメジャーの“通過ラップ”は、それとほぼ変わらないことになる。ちなみに現在、勝ち馬数は20頭で、これは昨年同時期のディープインパクトの33頭に遠く及ばない。つまり新種牡馬レコード級のハイペースを支えているのは着賞金の積み重ね。心身両面の健康度に裏打ちされた圧倒的な「入着力」こそ、ダイワメジャー産駒の神髄と言えるかもしれない。

 王座防衛に向けてディープインパクトはアンチュラスとジョワドヴィーヴル(抽選対象)、07年以来、4年ぶりの返り咲きを狙うアグネスタキオンはサウンドオブハート、ラシンティランテと、それぞれに有力なポイントゲッターをそろえてきた。どちらも1着賞金6500万円奪取の可能性は大いにある。果たしてここでも種牡馬ダイワメジャーは変わらぬ「入着力」を発揮できるか…2歳女王決定戦は2歳リーディング最大のヤマ場となりそうだ。(サラブレッド血統センター)

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