藤井正弘の血統トピック

ディープ2歳部門で記録ラッシュ

[ 2018年1月3日 05:30 ]

 2017年度の中央・地方合算による種牡馬リーディングが確定した。

 総合リーディングは6年連続6回目のディープインパクト。2位キングカメハメハに15億円以上の差をつける独走だったが、獲得賞金59億8956万6000円はデビュー以来初めて前年度を下回った。一方、急上昇を見せたのが3歳世代から3頭のG1馬を送り出したハービンジャーで、獲得賞金20億7923万2000円で初のベスト10入り(8位)を果たした。

 総合部門の穴埋めのように、2歳部門のディープインパクトは文字通り記録的な数字で2年連続7度目のリーディングの座に就いた。勝ち馬頭数50頭は2004年にサンデーサイレンスが樹立した47頭の上を行く日本新記録で、勝利数57はタイ、獲得賞金7億2818万4000円は歴代2位となる。ちなみに国外調教産駒は欧州でG1を含む3戦3勝のサクソンウォリアーなど4頭の勝ち馬が計7勝を挙げており、勝ち馬頭数と勝利数に関しては実質的な世界記録といっていいだろう。

 ブルードメアサイヤー部門はサンデーサイレンスが11年連続11度目のリーディング。最年少の繁殖牝馬が明けて15歳となるが、母の父としての稼働数は依然、2番目に多いダンスインザダークのほぼ2倍をキープ。ノーザンテーストの国内記録(15年連続15回)更新にまた一歩近づいている。(サラブレッド血統センター)

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