藤井正弘の血統トピック

実績十分“即戦力”期待通りのヘニーヒューズ 芝に守備範囲拡大の可能性あるハードスパン

[ 2017年8月30日 05:30 ]

 【新種牡馬紹介 ヘニーヒューズ】2003年生まれ 栗毛 米国産 父ヘネシー、母メドウフライヤー(母の父メドウレイク)米で10戦6勝 主な勝ち鞍はヴォスバーグS、キングスビショップS、サラトガスペシャルS 2歳産駒129頭。

 北米スプリント戦線で圧勝を連発した快足馬。種牡馬としての代表作は北米牝馬チャンピオンに2歳時から通算4回選出された歴史的名牝ビホルダーだが、国内的には朝日杯フューチュリティS勝ちのアジアエクスプレスやフェブラリーS勝ちのモーニンの父といった方が通りがいいかもしれない。他にもヘニーハウンド、ケイアイレオーネといった輸入、持ち込み産駒を通じて種牡馬能力の高さは実証済み。今週の小倉2歳Sに登録のあるオーロスターキスなど、すでに中央・地方合わせて9頭の勝ち馬を出し、“即戦力”の期待に見合う成果を挙げている。

 【新種牡馬紹介 ハードスパン】2004年生まれ 鹿毛 米国産 父ダンチヒ、母ターキッシュトライスト(母の父ターコマン)米で13戦7勝 主な勝ち鞍はキングスビショップS、レーンズエンドS、ケンタッキーカップクラシックS 2歳産駒82頭。

 大種牡馬ダンチヒ最後のG1ウイナー。そのキングスビショップSはスプリント戦だったが、選手権距離のケンタッキーダービーとBCクラシックでも2着に入るなど現役時からダンチヒ系らしい万能型の片りんを見せていた。単年供用ながら産駒数は多く交配牝馬の血統も多彩で、種牡馬としては芝にも守備範囲を拡大する可能性がある。(サラブレッド血統センター)

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