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【さかいゆう】心にしみる一曲「君と僕の挽歌」

ツアー公演で熱演を披露するさかいゆう
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 不倫や解散騒動に揺れた今年の音楽界だが、個人的には良い作品や公演、ワクワクするルーキー陣にも出会えた“当たり年”だった。12月21日、NHK大阪ホール(大阪市中央区)で鑑賞したさかいゆう(37)のライブも素晴らしかった。

 22歳で単身渡米してピアノを独学で学び、30歳でデビューした遅咲きの男性シンガー・ソングライター。幅広いジャンルの洋楽要素とJポップを絶妙にブレンドさせた楽曲は、イントロから心を捕まれる。公演ではCDと全然違う編曲や天才的なピアノ・ソロなど“生”ならではの楽しみも満載で「舞台中に才能がキラキラほとばしっているなあ」といつも思う。

 今回、圧巻だったのが最後にピアノの弾き語りで披露した「君と僕の挽歌」だった。当初の予定になく、久々に歌う楽曲だったため「ほんとにほんとに、いきなりです。全く練習していない」と断って始めたが、それまで大盛り上がりだった会場の空気が一変。静寂に包まれ、あちこちから鼻水をすすり上げる音が聞こえてきた。同曲は、ミュージシャンを目指しながら若くして他界した親友に向けて書かれた。その死を機に音楽を始め、親友の夢を代わりにかなえたという秘話をよく知るファンには、心にしみる1曲だ。

 さかいのミュージシャンとしての価値を、緻密に計算された職人的なクリエーターぶりに見いだしがちだった私は、この弾き語りで少し考えが変わった。天に届くような力強い真っすぐさ、語りかけるような繊細さ。強弱や喜怒哀楽も自在に表現できる歌声に鳥肌が立った。シンプルな演奏で、シンガーとしての実力や存在感を今更ながら思い知ったのだった。(萩原 可奈)

[ 2016年12月26日 05:30 ]

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