工藤公康氏 大谷のセーフティー「間違いなくヒットになると考えて」「フォア・ザ・チームの思いが強い」

[ 2023年3月17日 10:55 ]

前ソフトバンク監督の工藤公康氏
Photo By スポニチ

 元ソフトバンク監督の工藤公康氏(59)が17日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。前日16日に行われた第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準々決勝イタリア戦で、勝利の一つのポイントともなった大谷翔平投手(28=エンゼルス)のバント安打について語った。

 大谷は「3番・投手兼DH」で先発。投げては5回途中2失点で勝利投手、打っては3回、一挙4点の口火を切る意表を突いたセーフティーバント安打を決め、米国行き切符を導いた。大谷の投打にわたる活躍に引っ張られるように、3回には岡本和が今大会17打席目で待望のWBC1号3ランを記録。5回には村上にも大会初適時打が生まれた。投手陣も大谷の後を受けた伊藤、今永が無失点でつなぎ、ダルビッシュへ。大谷とダルビッシュが同日に同チームでマウンドに上がる歴史的な継投もあり、9-3と一丸で勝利をつかんだ。準決勝ではC組1位のメキシコとD組2位のプエルトリコの勝者と対戦する。

 工藤氏は大谷のセーフティーバントが大谷自身の判断であったかと聞かれると、「そうですね。大谷シフトっていうか、シフトを敷いていたので、そこに行くと間違いなくヒットになると考えてバントをしたんだと思います」と分析した。イタリアの投手が驚いたと振られると、「まさかだと思いますよ。たぶん日本中の人たちがまさかと思ったと思うので」と語った。

 効果的な一手だったかとの問いには、「そうですね。大谷君がいかに勝ちたいかっていう思いがあのバントに僕は表れていたと僕は思うので、冷静に見ると判断力も素晴らしいと思うんですけど、自分のプライドを捨ててまで、あそこでするっていうのは本当にフォア・ザ・チームっていう思いが強いのかなと感じました」と感心した。

 

続きを表示

2023年3月17日のニュース