三四郎スタイルで目指す10周年 「三四郎ANN0」ディレクター語る(5)

[ 2022年7月1日 05:00 ]

10周年へと突き進んでいる三四郎(ニッポン放送提供)
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 ニッポン放送「三四郎のオールナイトニッポン0(ZERO)」(金曜深夜3・00)のパーソナリティーを務めるお笑いコンビ「三四郎」の「オールナイトニッポン」歴は8年目に突入している。金子司ディレクターは「10周年が見えてくるので、目指したい」と意気込む。

 ここ数年で深夜ラジオが「サブカル要素の強い場所」から「人気者の裏側を知れる場所」に変化しつつあると感じる金子氏。「オールナイトニッポン」枠でパーソナリティーを務める「Creepy Nuts」や「霜降り明星」などを引き合いに「正解は1つじゃないですが、パーソナリティーがスターに駆け上がる姿とその裏側を、リスナーが一緒に追っていくことがラジオにおける1つの王道かもしれない」と話す。
 三四郎にもラジオ始めたばかりの頃はその流れが少しあったかもしれないというが、「今は路線が違いますね。ダラダラしてますから(笑)」ときっぱり。だが、「多くのエンタメコンテンツがある中で、わざわざ聴きにきてくれる人の肌感に合う番組になって、そういう人たちがわらわら集まれる場所になれば」と前を見据えた。同時に「これからも中身はないままだと思いますが」と笑い飛ばした。

 また、次なるイベント開催への意欲も示した。「“三四郎ファミリー”が勢揃いするようなイベントができたら」と語った。三四郎ファミリーとは、番組に数多くゲスト出演し、三四郎が病気などのピンチに陥った時には即座にかけつけてくれるような存在だ。

 金子氏は具体的に、ファミリーとして「四千頭身」の都築拓紀(25)、バッドナイス常田(34)、「はんにゃ」の金田哲(36)、「しずる」のKAZMA(Zはストローク付き表記)(38)、「ラパルフェ」の都留拓也(28)など約15人の名前を挙げた。ちなみに、「ピスタチオ」を解散した伊地知大樹(37)は自称「三四郎ANNエース」だが、「伊地知さんはファミリーとは少し違いますね」という。

 「でも、勢揃いしたら大変なことになりますね(笑)」と想像を膨らませる金子氏。1つの王道とは異なるかもしれないが、芸人仲間からも愛されている三四郎のラジオ。業界内からも評判も高く、リスナーも含めて“好き者同士”が深夜に集結する“三四郎スタイル”が確立している。

 リスナーは「当たり外れが激しい」と口々にするが、外れも含めて好きだからこそ、その言葉には愛が垣間見える。金子氏は番組らしさを存分に生かし、三四郎が10周年を迎えられるように、三四郎やリスナーとともにこれからも突き進んでいく。(この項終わり)

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2022年7月1日のニュース