折坂悠太 新たな表現として「やぶ」をテーマとした展覧会を初開催 「変化をみんなで楽しめたら」

[ 2022年5月13日 20:11 ]

自身初の展覧会「薮 IN」の内覧会でパフォーマンスを披露した折坂悠太。(撮影:Sakai De Jun)
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 シンガー・ソングライターの折坂悠太(32)の初の展覧会「薮 IN」が、13日に東京・渋谷の「PARCO MUSEUM TOKYO」で開幕した。

 これまでに自身の音楽作品のほか、映画の劇伴音楽やCM曲を手がけるなど活躍の幅を広げてきた折坂が、新たな表現として展覧会を初開催。「薮 IN」のタイトルにもあるように「やぶ」をテーマとしたものとなっており、エントランスから中は黒く覆われ、ブラックボックスのようになっている。

 会場内は最新アルバム「心理」やライブ音源が360度の全方位から聞こえてくる立体音響体験スペース「360 Reality Audio Room」でスタート。その先は映像作品の展示や、実際にやぶが待ち構えている。

 開幕前の内覧会では、折坂が開催中に何度か行う予定のインスタレーションのパフォーマンスを披露。やぶ内にある流木で組まれたやぐらの下にあぐらをかいた折坂は、さまざまな声の表現を用いながら、やぶの自然音とのセッションを行っていく。詩の朗読も交えながら、パフォーマンスも変化していった。

 折坂は演奏後、今回の展示について「一体どのように説明すればよいか今日まで考えてきましたが、あんまりそれを言葉にしたり、あまりにもうまいことを言えたら、失敗なんだと思います」とし、「会期中、やぶは変わっていきますし、私も変わっていきます。世界も変わっていくし、皆さんも変わっていくんだと思います。そういう変化をみんなで楽しめたらいいんじゃないかと思います」と話した。

 同所で30日まで。展覧会に合わせ、折坂初の書籍作品「薮 IN」も会場にて先行販売を行う。

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2022年5月13日のニュース