道志村 個人特定のカギは棒状の“骨”か 専門家が指摘「まだ中に細胞が残っている可能性が」

[ 2022年5月13日 17:59 ]

東京・赤坂のTBS社屋
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 元大阪府警刑事で、犯罪ジャーナリストの中島正純氏が13日、TBS系「Nスタ」(月~金曜後3・49)にリモートで生出演し、山梨県道志村の山中から人の骨や衣類などが見つかっている事件について解説した。

 山梨県警は12日、先月23日に発見された子供とみられる頭の骨の一部について、ミトコンドリアDNA型鑑定の結果、3年前に行方不明になった千葉県の小倉美咲さん(10)の母とも子さん(39)と、広く親族関係にある人物として矛盾がないことを明らかにした。一方で、個人の特定には至らなかった。

 中島氏は「一番大切なことは、もっともっと遺留品、骨、服を見つけることが大事です。今は少量しか見つかっていませんので、事故なのか事件なのか、それも分かりません」と、より多くの遺留品発見に全力を注ぐべきとした。「頭の先から指の先まで、すべての白骨を集めて司法解剖すると、もしかしたら骨に刺し傷があるかもしれないし、切り傷があるかもしれない。殴られた跡があるかもしれない、首を絞められた跡があるかもしれない。そうすれば事件か事故か分かる」とも指摘した。

 11日には現場での捜索で、長さ十数センチの棒状の骨のようなものも発見されている。中島氏は「棒ということは、まだ中に細胞が残っている可能性があります」とし、個人特定の足がかりになる可能性も示唆した。

 この日の捜索は、雨のため中止となった。中島氏は、今後も悪天候で、現場の状況が刻一刻と変わることを懸念。「今日も大雨が降るという予報になっていますけど、また証拠品、骨も流れてしまいます。そういうことを考えると、一気に短期間でやるためには、警察官を200人、300人と一気に導入してやることが大切なんじゃないかなと思います」と話した。

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2022年5月13日のニュース