「TOKYO MER」撮了 鈴木亮平ハード5カ月完走に安堵&万感 医療従事者尊敬「この作品が誇り」

[ 2021年9月12日 12:00 ]

日曜劇場「TOKYO MER~走る緊急救命室~」の全撮影が終了し、クランクアップ。花束を贈られ、完走の喜びに浸る(前列左から)菜々緒、鈴木亮平、中条あやみ、フォンチー(後列左から)佐野勇斗、小手伸也、賀来賢人(C)TBS
Photo By 提供写真

 俳優の鈴木亮平(38)が主演を務めるTBS日曜劇場「TOKYO MER~走る緊急救命室~」(日曜後9・00)がこのほど、クランクアップ。12日、15分拡大で最終回(第11話)を迎える。鈴木は大規模なロケを毎回敢行してきた約5カ月のハードな撮影を無事完走し、安堵の表情。同局の看板枠・日曜劇場初主演の大役となったが「MERチームのみんなに支えられ、神輿を担いでもらっていたんだとヒシヒシと感じます」と感謝した。医師役を通じ、医療従事者に「言葉では言い表せないような」尊敬の念。「今も過酷な現場で頑張っている人たちの姿を少しでも日本の皆さんに伝えることができたなら、本当にこの作品に携われてよかったなと思いますし、それが今一番、僕にとっての誇りです」と万感の思いを明かした。

 最後のシーンを撮り終えると、スタッフが花束を贈呈。一緒に熱い闘いを走り抜き、乗り越えてきた共演の賀来賢人(32)中条あやみ(24)菜々緒(32)小手伸也(47)佐野勇斗(23)フォンチー(30)や、チーフ演出の松木彩監督らと完走の喜びと達成感を分かち合った。

 昨年7月期「半沢直樹」や今年1月期「天国と地獄」などに参加してきた松木監督は今作がチーフ演出デビュー。鈴木が心遣いから花束を贈るサプライズに号泣した。

 「僕のヤバイ妻」「グランメゾン東京」などで知られる黒岩勉氏がオリジナル脚本を手掛ける医療ドラマ。コロナ下の医療従事者に勇気を与えるべく、都知事の号令により新設された救命救急のプロフェッショナルによる架空のチーム「TOKYO MER」の奮闘を描く。「MER」は「モバイル・エマージェンシー・ルーム」の略称。チームは最新の医療機器とオペ室を搭載した“動く手術室”専用の大型車両「ERカー」を駆使。事故や災害の現場に急行し、いち早く負傷者に救命処置を施す。

 鈴木は「日曜劇場という舞台で、初めての主演だったので僕がみんなを引っ張っていかないといけない。誰よりも自分に厳しく挑まなくてはと、初めはひとり肩に力が入っているような感じでした。ですが、振り返ってみると自分はMERチームのみんなに支えられ、神輿を担いでもらっていたんだとヒシヒシと感じますし、このメンバーでなければ『TOKYO MER』という作品は完成できなかったと思っています」と感謝。

 「今回、医師役を通じて、医療従事者の方々の魂といいますか、本当にすごいものに触れさせていただいたと強く感じています。この作品で僕たちは危険な現場にも飛び込んでいきましたが、現実の世界でも正体の見えないウイルスとの闘いの中で、医療従事者の方々がリスクを背負いながらも困っている人を助け、そして、それを当然のように仕事としてやられているということに、言葉では言い表せないような尊敬を覚えました。今も過酷な現場で頑張っている人たちの姿を少しでも日本の皆さんに伝えることができたなら、本当にこの作品に携われてよかったなと思いますし、それが今一番、僕にとっての誇りです。是非、今夜放送の最終話まで見届けていただけたら幸いです」と呼び掛けた。

 脚本の黒岩氏も「事件・事故の現場は必ず非日常で、どうしても現実離れした話になってしまいがちですが、それを現実にしてくれたのは、亮平さんをはじめキャストの皆さんのお芝居の力です。普通の医療ドラマはオペ室に入ると、すでに準備が整っていますが、『MER』では現場を見て判断し、オペの準備指示から搬送指示まですべてセリフになっています。なので、覚える医療用語や医療所作・行為が普通の医療ドラマより段違いに多かったはずです。それを『MER』のチームは全11話、いっさいの手抜きなくやってのけました。喜多見チーフ、音羽先生、比奈先生、夏梅さん、冬木先生、徳丸君、ミンさん、そして病院で闘っていた高輪先生、本当に最強の医療チームです。心より尊敬します。それと今回は毎回大規模なロケが敢行されました。演出はもちろんですが、限られた予算や日程の中で、最後までスケール感を落とさずに、『MER』の世界観を守り通したスタッフの皆さんが本当にすごいなと思います。プロの意地を感じました。またこのチームと仕事がしたいです」と感謝した。

 「待っているだけじゃ、助けられない命がある」――。アクション映画のようなスピード感とスケール感、特撮ドラマのようなヒーロー感とチーム感が視聴者の心をわしづかみに。毎回、極限のオペが行われるスリリングな展開に加え、チーフドクター・喜多見役の鈴木の熱血ぶりや的確な処置、医系技官・音羽役の賀来賢人(32)のツンデレぶりも話題沸騰。第7話(8月15日)&第9話(8月29日)の平均世帯視聴率が15・0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と夏ドラマNo.1のヒット作となった。

 【最終回あらすじ】最愛の妹・涼香(佐藤栞里)を亡くし、失意のどん底にいる喜多見(鈴木)はMER脱退を告げ、都知事の赤塚(石田ゆり子)は意識不明のまま。音羽(賀来)も大物政治家・天沼(桂文珍)に動きを封じられ、遂にMER解散が決定してしまう。そんな中、エリオット・椿(城田優)による連続爆破テロで東京中が炎上。多くの負傷者が出るが、喜多見も音羽も出動せず。ERカーの使用も禁じられ、MERメンバーは最大のピンチを迎えた。しかし、その時、それぞれの心を震わせる「言葉」が響いた――。タイトルは「伝説に消えた勇者たち…MER最後の戦い」。

続きを表示

2021年9月12日のニュース