橋下徹氏、菅首相の総裁選不出馬に「仲間との人間関係が弱かったのは残念」「これが政治の世界」

[ 2021年9月4日 18:52 ]

元大阪市長で弁護士の橋下徹氏
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 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(52)が4日、自身のYouTubeチャンネルを更新。自民党の次期総裁選に不出馬を表明した菅義偉首相(72)について私見を語った。

 橋下氏は「菅さんが今回総裁選に出ないことになった自民党内の権力闘争、これは本当に凄まじいね」と一言。「一年前に菅さんが首相になるときはね、二階(俊博)さんが先に支持を表明して。安倍(晋三)さん、麻生(太郎)さん、みんなが支持に回ったんだけど、現在はそういう風にはならない。これが政治の世界なんですよ」と、主導権争いのし烈さについて説いた。

 「民主国家において政治権力を維持しようと思えば、政策をしっかりやって有権者からの支持を集めることも大事なんだけど。もう1つは、政治的に自分の基盤を盤石にしていくことも重要で、この両輪なんですよ。政治基盤の方はなかなか外に見えない。身内の政治家から支持されることって、あんまり報道されないし世間も関心がない。『政策をちゃんとやれ』とふつうは思うけど、民主国家において政治をやろうと思えば、この仲間からどれだけ支持をされるかっていうのが重要なんですよ。これは人間関係としか言いようがない」と、解説した

 「いわゆる“貸し借り”でね、困ったときにどれだけ助けてくれたか。それから、自分にどれだけの利益を与えてくれたか。これが、ほとんど全てと言っても過言じゃない。菅さんの政策は良い面がいっぱいあったと思ったし、評価できる部分もあった。でも、仲間からの支持を受けるための人間関係が弱かったのは残念ですね。派閥を抱えるのは、本当に大変なんですよ」と、自らの経験を交えて語った。

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2021年9月4日のニュース