飯テロだけじゃない 飯豊&柄本 甘くて苦い恋模様にも注目

[ 2021年7月15日 17:00 ]

飯豊まりえ演じる主人公は「ホワイトホース」(柄本時生)がSNSに投稿したのと同じ料理を食べに行くが、なかなか出会えない。こうした人間ドラマも見どころだ
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 松重豊(58)主演の「孤独のグルメ」の女性版と言われているテレビ東京「ひねくれ女のボッチ飯」(木曜深夜1・00)は、グルメドラマでありながら人間模様にも重点が置かれている。

 飯豊まりえ(23)演じる人付き合いが苦手な主人公はインスタグラムで「ホワイトホース」というアカウントに出合ったことで、一人で食事する“ボッチ飯”を始める。柄本時生(31)演じる投稿主を「白馬の王子様」と呼んで慕い、その王子と同じものを食べにいくためだ。

 「孤独の…」も手掛けている川村庄子プロデューサーは「今作は人間ドラマにもう少し尺と重点を置いています。多くの人に共通する日々の“痛み”も描かれていて、それがドラマのスパイスにもなっています」と語る。

 SNSで知り合いひかれ合うも、すれ違う2人の恋模様も今後描かれていく。川村氏は「なかなか出会えない2人。令和版・美味しい『君の名は。』をよろしくお願いします」と、大ヒットした16年のアニメ映画を引き合いにユーモアたっぷりにPRする。

 店選びにもこだわっている。「孤独の…」と同様、実在する飲食店のメニューが登場。目も舌も肥えた視聴者を満足させることを狙っている。撮影現場を指揮してきた共同テレビの菊池武博プロデューサーは「1つの店を決めるために、10軒以上は実際に足を運んで、食べて、ここだと思う店をスタッフ一同で選びました」と振り返った。

 1話は町中華のカツカレー、2話は大衆食堂の生姜(しょうが)焼き。いずれも常連客や食べ歩きファンの多い店の名物メニューだ。食事シーンは基本的に、丸1日店を貸し切りにして、実際に店のスタッフが調理。出来たての料理を主演の飯豊まりえ(23)が食した。

 菊池氏は「撮影後、編集で湯気を足したり、食事シーンでそしゃく音を足したりすることなく、ありのままのおいしい料理をベストな状態でお届けしました」と明かす。そんなこだわりが深夜の飯テロドラマとして視聴者を楽しませている。「孤独の…」のような人気シリーズとなるか期待される。

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