川淵会長見送り方針 政府働きかけに春日良一氏「政府の圧力でこの団体が左右されるということに」

[ 2021年2月12日 14:18 ]

フジテレビ社屋
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 日本オリンピック委員会(JOC)元参事で、スポーツコンサルタントの春日良一氏(65)が12日、フジテレビ系「バイキングMORE」(月~金曜前11・55)に生出演し、辞任する東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)の後任に浮上していた元日本サッカー協会会長の川淵三郎氏(84)の起用を見送る方針となったとの報道について語った。

 辞任する森会長が自ら後任を推薦する手法に、政府内から批判の声が上がったもの。

 森氏の辞任を求める声について、菅義偉首相は「首相にその権限はない」と人事に不介入の方向を示していた。一転、権限がないはずの人事に政府が介入を明言したことに、春日氏は「これではっきり、政府がこれに介入しているのが分かっちゃった。組織委員会というのはオリンピックの母体ですから、そこに絡んでいる、政府の圧力でこの団体が左右される、ということになるでしょう?そうなるとIOCが問題視します。スポーツの自立を冒しています」と問題視した。

 春日氏は、過去にイタリアのオリンピック委員会が政府の介入を許した際、国際オリンピック委員会(IOC)が問題視した例があると指摘。「(IOCは)やることはちゃんとやるんです、こういう時は。はっきり出ちゃったらまずいと思う」と指摘した。

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2021年2月12日のニュース