尾木ママ 森氏の発言「ありえない」 今後は「新しいメンバーにして一気に盛り上げていく方法しかない」

[ 2021年2月7日 18:50 ]

教育評論家の尾木直樹氏
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 教育評論家の尾木直樹氏(74)と映画監督の安藤桃子さん(38)が7日、日本テレビ系「真相報道 バンキシャ!」(日曜後6・00)にリモート出演し、女性蔑視とも取れる発言で批判されている東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)についてコメントした。

 尾木氏は「そもそもオリンピックは何のためにやるのかというそもそも論にかかわってくるのかという重大な問題だと思います」と話し始め、「多くの方が、政治家や文化人も含めて“ありえない”という表現をされていますよね。ありえないんだと思うんです。というのはね、オリンピック憲章に何と書かれているかと言うと、あらゆる差別をなくしていくと掲げているんですよ。そして森さんはその顔なんですよ。日本だけじゃなく、全世界のオリンピックの顔になっているわけでしょ。その顔の人が、憲章を否定するようなことを言うというのは、本当に表現からするとありえないです」と厳しい言葉で語った。

 森会長は3日に行われた日本オリンピック委員会(JOC)の評議員会で、JOCが女性理事を増やしていく方針を掲げていることに「女性がたくさん入る理事会は時間がかかる」などと発言。4日は会見で「五輪・パラリンピックの精神に反する不適切な表現だった」と謝罪し、発言を撤回するとしたが、SNS上などには会長辞任を求める声が上がっている。

 尾木氏も「JOCはじめ、日本の関係者も森さんの功績を称えていないと大変だと言っているんですけど、それは容認する姿勢であって、やっぱりこの際容認はできないと。やっぱり世界の大使館の反対や抗議の声、日本の多くの若者の声にもあるように、新しいメンバーにして、一気に盛り上げていく方法しかないと思いますね」と力を込めた。

 また、安藤監督は「映画界で考えてみたんですけど、映画界も長いこと男性の監督しかいなかったんですよね。でも、お客さんは女性も男性も老若男女いらっしゃって、エンターテインメントでもありますので、女性の監督が必要だと私はすごく思っていますし、そういう意味で言ったら、女性が男性がという以前に女性的視点と男性的視点、その両方があってこの世の中は成り立っているので、そのバランス観を皆でもう一回見直そうよっていうところの根本のところをすごく感じます」とし、「こういう問題はこれまでにも何度も繰り返しあったと思うので、男性性、女性性の両方があって、この世界があるよということをもう一回見直したいなっていう感覚ですね」と語った。

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2021年2月7日のニュース