浜田敬子氏 森会長の問題発言に「根深いのは発言に対して笑い声が起きたり辞任させられないこと」

[ 2021年2月7日 09:29 ]

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 フリージャーナリストの浜田敬子氏が7日、TBS系「サンデーモーニング」(日曜前8・00)に出演。女性蔑視とも取れる発言で世界中から非難を浴びている東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)について言及した。

 森氏は3日に行われた日本オリンピック委員会(JOC)の評議員会で、JOCが女性理事を増やしていく方針を掲げていることに「女性がたくさん入る理事会は時間がかかる」などと発言。4日は会見で「五輪・パラリンピックの精神に反する不適切な表現だった」と謝罪し、発言を撤回するとした。一方、テレビで生中継された会見での逆ギレぶりな態度で、火に油を注いだ形となっている。

 浜田氏は「この発言は、女性差別、女性蔑視であることは明らかで、この時代のリーダーとしてふさわしくないということは疑いようのないと思う。もっと根深いのは森さんの発言に対して笑い声が起きたり辞任させられない構造の問題の方が大きい」と指摘。

 そして、自身は企業などを取材することが多いと言い「こういった本音を持っているリーダー、組織というのは、森さんとかJOC以外にもある。会議で発言を制限されたり意思決定の場から排除される女性たちは少なくないです。社会全体、もちろん政治の世界も含めてこういった発言は許さないという空気をつくっていかないと。表向きでいくらダイバーシティの推進、女性活躍推進と言ってもそれが本気でやっていることなのか、ダブルスタンダードなんじゃないかと見られても仕方ないと思う」とした。

 さらに「特に今回の五輪というのはスポンサー企業も入っています。こういったスポンサー企業の多くも女性活躍とかダイバーシティが大事だと言っているわけですけど、今のところスポンサー企業から森さんの発言に注目するとか、これに対して指摘する声は上がっていないわけです。こういった企業もダブルスタンダードじゃないかと言われても仕方ないと思う。なのでこういった問題に対して多くの企業、政治、私たちも含めて声を上げ続けていくということを今求められていると思っています」と自身の考えを述べた。

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2021年2月7日のニュース