河野景子さん、胸に響いた「一緒のお墓に入ろう」再婚騒動後初インタビューで語った“大人の恋”

[ 2021年1月6日 05:31 ]

本紙のインタビューに答える河野景子さん(撮影・久冨木 修)
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 昨年末に再婚報道があった元フジテレビアナウンサー、河野景子さん(56)が新著「コトバノケイコ」を発売し、本紙の独占インタビューに応じた。エステサロン経営者で映画製作も手掛けるジャッキー・ウー氏(年齢非公表)との再婚について「この年代の恋では“結婚しよう”より“一緒のお墓に入ろう”が胸に響いた」とユニークな決め手を告白。元横綱・貴乃花光司氏(48)と電撃離婚した時の“涙の断捨離”が、新たな一歩につながったと明かした。(阿部 公輔)

 ――河野さんの新著。日本語の語源の面白さや言葉の深さ、楽しさに驚きました。
 「例えば“結ぶ”という言葉。調べると、日本は結ぶ文化なんです。帯を結ぶ、まげを結ぶ、友達とは絆を結び、お弁当にはおむすび…と。語源の一つは“むす”です。君が代の“苔(こけ)のむすまで”の“むす”。生す(むす)には深い意味があって“男女が出会い、子供が生まれ、育っていく”という意味。だから男の子なら息子、女の子なら娘と、どちらにも“むす”がついている。面白いでしょ」

 ――あらゆる語源を調べたくなりますね。
 「そんなふうにみんなが言葉に興味を持つきっかけになれば」

 ――「結ぶ」といえば、大人の恋が結ばれそうで?
 「そうきますか(笑い)」

 ――再婚される?
 「具体的な予定はないですし、今年早々なんてないです」

 ――でも、結婚前提のお付き合い?
 「そうですね。2人で、そうなったらいいねと話はしています」

 ――出会いは?
 「7年前に友人の紹介で彼が経営するサロンに行くようになって。2カ月に1回くらいのペースで通っていたら、今から5年前に帰りしなに偶然出会った」

 ――交際に発展したのは?
 「1年半ほど前。2019年夏以降」

 ――なぜ記憶を?
 「私が引っ越したんです。それは大変で。自分一人で全部やらなきゃいけなかったんで」

 ――一人で!?それは大変でしたね。
 「何カ月もかかりました。家を引っ越すのは大きなことで。笑ってやることではなく泣きながらの作業でした」

 ――涙の断捨離。
 「家に一人でいること自体には何の変化も感じなかったんです。それが、その時間が全部断捨離となると…。例えば、子供が小さい時に座っていた椅子。もう使わないだろうけど、やっぱりこれは持っていこうとか。この食器。そういえばみんなで使ってたよねとか。洋服なら捨てられても、家族の思い出のものはその品定めに凄く時間がかかる。“捨てる”にも凄いエネルギーがいるんです。でも、私にとってとても大事な時間だった」

 ――引っ越したことがきっかけに?
 「それはあったと思います。引っ越して、自分に目がいくようになったんです。新しい自分の人生に。再スタートする準備期間だった気がします」

 ――日本中が驚いた離婚劇でした。
 「人生ってつらいことがあると、その後にそれなりの喜びがあったりする。小さなキラキラはあるんです。輝くは“影”が語源になっているそうで。輝くはキラキラだから、明滅なので明るいのと暗いのが交互にくる。暗い時がないと輝くことはできないんです。それって人生に置き換えると、つらいことも楽しいこともあるから人生に輝きが出ると思うと、乗り越えられる」

 ――いつその境地に?
 「いろいろありましたから(笑い)」

 ――年を重ねた今だから言葉の重みを?
 「言葉の深さをもっと知るというか。“ありがとう”にしても、有ることが難しいから“有り難う”なんだなとか。重み感じるようになったのは、年を重ねたからこそです」

 ――交際に発展したポイントは?
 「私の心に余裕が出てきたのは大きかったと思います。息が合う、話をしていて感受性が合う。いろんな話が普通にできるんです」

 ――ジャッキーさんのどこが好き?
 「本当に優しい。あと気持ちの強さです」

 ――彼からは、どこが好きだと?
 「私の笑顔が好きだって言ってくれます。独身時代にやっていたアナウンサーの仕事とかを凄く褒めてくるんです。私は自信がなかったんですが、そこを認めてもらうことが、私に光を当ててもらった感じです」

 ――結婚しようと思った決め手の言葉は?
 「この年代になってのお付き合いでは、結婚する?とか籍入れる?とかより“お墓一緒に入ろう”っていう言葉の方が、私には凄く自然で心に響きました」

 ――お墓のお誘いがあったことが決め手に?
 「2人でお墓の話をしてた時に自然と。彼が“一緒に入ろう”って言ってくれたんです。自然な話の流れの中で意思を確認し合えた。それが凄く胸に響いたんです。いつ結婚して、どうのっていうことでは元々ないんです」

 ――いつ頃、2人でそういう話を?
 「一昨年の11月末。私の誕生日。ちょうど1年くらい前です。でも結婚といっても、いわゆる結婚式挙げてみたいなものではないです。人生を逆算する年齢ですから。2人で人生ともに歩んでいっていいよねっていう」

 ――なるほど。いろんな意味で人生の“結び”ですね。
 「そうですね!」

 ――大平姓(ジャッキー・ウー氏の本名)になるんですか?
 「名前のことはまだ」

 ――まさか「ケイコ・ウー」になる?
 「そんなわけないでしょ!(笑い)」

 ――パンチあっていいかと…。息子の優一さんや娘さんは?
 「彼にも会っていますし、私が笑顔でいることが一番と言ってくれました」

 ――愛の巣は?
 「一緒に探してます」

 ――河野さん、笑顔がキラキラです。
 「そう言っていただけるとうれしいです。いつまでに結婚するとかじゃなく、いいお付き合いをして、私が凄く自然で笑顔でいられる。これが一番。だから今はキラキラです!」

 ――褒め合うことが大事ですか?
 「やっぱり言葉の力は大きいです。おウチに帰ったら、言葉に出して褒めてあげてくださいね」

 ◆河野 景子(こうの・けいこ)1964年(昭39)11月12日生まれ、宮崎市出身の56歳。上智大外国語学部フランス語学科卒業。在籍中には「ミス・ソフィア」に選ばれた。88年にフジテレビに入社し、同期の故有賀さつきさん、八木亜希子とともに“花の三人娘”と呼ばれた。94年フリーに転身。95年に貴乃花と結婚し、靴職人の花田優一ら1男2女をもうける。18年に離婚。

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