純烈 観客1人だけライブ!無観客「さみしい」と新様式、初の有料配信“全編コント仕立て”

[ 2020年11月6日 05:31 ]

観客を1人だけ招待した初の有料オンラインライブを行った純烈(左から)酒井一圭、白川裕二郎、小田井涼平、後上翔太
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 4人組歌謡グループ「純烈」が5日、1人だけの招待客を前に歌唱する、自身初の有料配信ライブを東京・渋谷公会堂で行った。ファンクラブ会員1000人から抽選で選んだ1人を無料招待。3000円のチケット購入者を対象に、生ライブを配信した。

 これまで各地のスーパー銭湯を拠点に、主婦層との“密”な交流で人気を得てきたが、新型コロナウイルスで“伝家の宝刀”を奪われていた。リーダーの酒井一圭(45)は「コロナ禍の純烈を見くびってもらったら困る」と胸を張った。

 7月に大阪で行ったDVD収録を兼ねた無観客ライブが「心細かったし、さみしかった」と酒井。やはり観客とのやりとりがあってこその純烈と実感したメンバーが「これからはどなたかお一人でも客席にいていただきたい」と希望して実現した。

 ファンの年齢層が高い演歌、歌謡曲界は配信ライブに不向きとされる。酒井は「マダムがメカが苦手で、最初は全然チケットが売れなかった」と話した。しかし「買い方を案内する動画を作ったら、倍増した。丁寧に伝えれば、できると分かった」。最終的に2000枚が売れたという。

 この日は、5人の子供を育てるシングルマザーで都内在住の曽根優子さん(44)を前に、全編コント仕立てのステージ。白川裕二郎(43)がマジックハンドで握手を求めたり、酒井が口にくわえたゴムひもの端を曽根さんが手放し、勢いよく酒井の顔に当たる「ゴムパッチン」などで笑いを誘った。

 この公演は「大赤字」とメンバー。収益安定へ道は遠いが、接触を禁じられる中でも新曲「愛をください」は年内10万枚出荷も見込めるなど大健闘。会場近くにはNHK紅白歌合戦の会場・NHKホールがあり、酒井は「年末は何とかあっちで歌えたら」。狙うは3年連続の大舞台だ。

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