藤井聡太七段 16歳最後の対局は白星も「終盤は負けかとも思った」この1年は「試行錯誤」

[ 2019年7月18日 20:11 ]

2次予選1回戦で佐藤九段を下した藤井聡太七段(撮影・我満 晴朗)
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 将棋の第69期大阪王将杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)は18日、東京・渋谷区の将棋会館で2次予選開幕戦の1局を行い、19日に17歳の誕生日を迎える藤井聡太七段(16)が141手で初手合いの佐藤康光九段(49)を破った。

 ――本局を振り返って。

 「バランスを取るのが大変な展開になってしまった。飛車が安定せず、こちらの攻めが少し軽い感じになった。類型のない将棋となり、本譜は少し残念です」

 ――バランスをとるのに最後まで苦労した?

 「終盤の入り口で間違えてしまって、(76手目に)8三歩と打たれた時点で苦しくしてしまったが、なんとか勝負できた。終盤は負けかとも思った。消去法で選んだ手なので、どちらかといえば負けと思った」

 ――勝ちを意識したのは?

 「(125手目に)8六銀と受けてこちらに攻めが入った時に」

 ――佐藤九段とは初手合い。

 「佐藤九段は序盤から力強く指されてうまく陣形をまとめられてしまった。そのあたり自分に足りないところ。佐藤九段の強さを感じました」

 ――2回戦の中村戦について。

 「リーグ入りを目指して1局1局全力を尽くしたい」

 ――16歳最後の日の勝利について。

 「年齢を考えているわけではない。全力を尽くして勝つという結果につながったのはよかった」

 16歳を振り返ると?

 「試行錯誤の一年。強くなるにはどうしたらいいかを考えて取り組んできて、よくなった部分もあればまだまだ課題もたくさんある」

 ――中盤の課題について。

 「きょうのような類型の少ない形だとなかなか判断が正確にすることが難しい。やっぱりまだまだそのあたりの力を付けていく必要があるかな」

 ――17歳の決意を。

 「なにより強くならないといけないと思っている。17歳の一年で確実に成長できたと言えるように頑張りたい」   

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