羽生竜王が最優秀棋士賞「山あり谷ありの1年でした」 藤井六段は特別賞&新人賞

[ 2018年4月2日 15:16 ]

羽生善治竜王
Photo By スポニチ

 平成29年度中に活躍した棋士を表彰する第45回将棋大賞選考会が2日、東京・渋谷区の将棋会館で行われ、最優秀棋士賞には羽生善治竜王(47)が選ばれた。同賞の受賞は2年ぶり22回目。

 羽生は昨年度、当初保持していた3タイトル中、王位と王座を失いながら、年末には竜王に復位。史上初の永世7冠の権利を得ただけでなく、今年2月には将棋界初の国民栄誉賞に輝いた。11日から始まる第76期名人戦では佐藤天彦名人(30)への挑戦者として登場。前人未到となる100期目のタイトル奪取なるかにも注目が集まっている。

 また、藤井聡太六段(15)は特別賞と新人賞に選ばれた。16年10月にプロとなった藤井は昨年6月に29連勝の新記録を達成。朝日杯では佐藤天彦名人(30)羽生善治竜王(47)を連破して一般棋戦初優勝を果たすなど顕著な活躍を見せた。勝率(・836)最多勝利(61)最多対局(73)連勝(29)の4部門でも1位に輝いている。

 将棋大賞は1974年に始まり、選考委は棋戦主催各社で構成される。その年度に最も活躍したプロに最優秀棋士賞が贈られる。

 ▼最優秀棋士賞・羽生善治竜王コメント 山あり谷ありの1年でしたが、このように評価をして頂きとても名誉に感じています。昨今の将棋界の尋常ではないスピードで変化を続けているので、これを励みにフットワーク軽く前進を続けたいと思います。

 ▼特別賞・藤井聡太六段コメント 特別賞に選んでいただき、ありがとうございます。これからも将棋の可能性を追求し、棋力をあげるべく一層精進していきたいと思っております。今後ともよろしくお願い申し上げます。

続きを表示

2018年4月2日のニュース