日テレ 盗作疑惑のAmazonドラマ「チェイス」に抗議文「到底看過できない」

[ 2018年2月2日 20:10 ]

4年連続で年間視聴率3冠を達成した日本テレビ
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 日本テレビは2日、昨年12月22日よりAmazonプライム・ビデオで配信されているドラマ「チェイス」について、アマゾンジャパン合同会社と制作会社のジョーカーフィルムズ株式会社に対し、文書で抗議したと公式サイトで発表した。

 公式サイトは同ドラマについて、「当報道局が放送したNNNドキュメント『足利事件・暴かれた冤罪』(09年7月放送)、同『検察…もう一つの疑惑』(10年11月放送)を含む『北関東連続女児殺害・行方不明事件』の一連のキャンペーン報を直ちに想起させる内容である」と主張。それにも関わらず、「制作にあたり両社とドラマ関係者から、一切の相談・通知もありませんでした」と明かした。

 また「本件報道のドラマ化につきましては、これまでに社の内外から数多くの企画提案がありましたが、事件の被害者であるご遺族の感情などに配慮し、当報道局は慎重を期してまいりました」と説明。同ドラマについて「当報道局はもとより被害者遺族への連絡・取材なども一切無く、事件被害者らの描写について多くの点で本件報道と類似点のある内容で制作・配信されたもの」とし、「当報道局としては倫理的にも著作権法的な見地からも到底看過できません。両社に対し文書にて強く抗議の意を申し入れました」と発表した。

 同ドラマを巡っては、ノンフィクション「殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件」(清水潔著)と酷似しているとして、発行元の新潮社が先月17日付の書面で配信中止を申し入れている。

 「チェイス」第1章は昨年12月22日に第1話と第2話を配信。以後、毎週金曜、12月29日に第3話、1月5日に第4話、1月12日に第5話、1月19日に第6話を配信。1月26日に第7話(最終回)が配信される予定だったが、盗作疑惑によって配信が停止された。

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2018年2月2日のニュース