平野美宇の母・真理子さん、第2の…より「『美宇は美宇』で吹っ切れた」

[ 2017年10月16日 23:12 ]

卓球の平野美宇
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 卓球女子日本代表の平野美宇(17)の母、真理子さんが16日、日本テレビ系「深イイ話×しゃべくり 合体SP」(月曜後9・00)に出演。普段の卓球指導の様子や美宇を含めた3姉妹の教育について語った。

 番組の密着初日、スタッフとの約束の時間から15分遅れて登場した真理子さんは「化けて(化粧)ました」とハイテンションで登場。応援にかかる費用は実費で出しているため、可能な限り節約するという買い物の様子からスタートした。

 娘・美宇を自宅に併設されている卓球センターで3歳から10年間指導していた真理子さんは、現在も週5回、70人の児童・生徒を相手に卓球の指導を行っている。高校時代までは自らも卓球選手で、筑波大学卒業後は10年間教師だったという経歴を持ち「指導が好き」と話す真理子さんは、「3つほめて1つしかる」というモットーで子供たちを指導。これは「しかる間に3つほめるところを探すと感情に任せてしかりつけなくなる」という考えから生み出された教育方針だと語った。

 また番組では美宇の2人の妹も登場。姉にそっくりな三女の亜子さん(13)は発達障害を抱えており、人とコミュニケーションをとるのが苦手だが、その代わりに人一倍努力をするということを見抜いた真理子さんは「根気強く丁寧に教えていけばいい」と判断。姉と同じく卓球で才能を表し、番組で密着した県大会のシングルスとダブルスでそれぞれ優勝、全国大会出場を果たす実力を身に着けたほか、自発的にネットを通じたマンツーマントーク(英会話)の勉強を自分からやり始めた。亜子さんは将来は「料理人かパティシエになりたい」と話している。

 さらに真理子さんは当時地元に亜子さんを受け入れる支援学級がなかったということで、教育委員会と学校長に直談判。地域に支援学級があることで、生涯に理解のある子供が育つと2年間かけて説得し実現させた。

 夫の光正さんは真理子さんの教育や指導について「何事にも一生懸命を徹底している」と話していた。番組では子供たちの自主的な力を育てるため毎年夏に家族で出かけるスクールキャンプの様子も密着。真理子さんは「キャンプの夕飯の献立などを娘たちに決めさせるなど自己決定のチャンスを多く与えることで、将来自分の大きな決断を自身でできるようにしたい」と話した。

 このように何ごとにも全力で指導してきた真理子さんは、長女の美宇が「第2の福原愛」と呼ばれることに母親として応えなければいけないのではないかとプレッシャーを感じ悩んだ時期があったという。

 しかし、美宇がマスコミから「第2の福原愛」と呼ばれることをどう思う?と聞かれて「美宇は美宇」と答えたことで迷いを吹っ切れたと話し、現在は教えている人数分の幸せをもらっていると話した。

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2017年10月16日のニュース