清水健さん 今でも亡き妻のLINEにメッセージ…愛息も3歳に

[ 2017年10月16日 20:35 ]

著書「笑顔のママと僕と息子の973日間」の取材会を開いた清水健さん
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 大阪・読売テレビの元アナウンサー・清水健さん(41)が16日、大阪市内で新著「笑顔のママと僕と息子の973日間」(小学館)の取材会を開いた。

 長男誕生から4カ月足らずの2015年2月、乳がんで亡くなった妻(享年29)との闘病生活をつづったのが前著「112日間のママ」(同)。その続編としてシングルファーザーとして奮闘する日々がつづられている。

 タイトルに記された973日は、妻の命日から新著が出版された今月11日までの期間。今でも妻のLINEにメッセージを送る時があるというが「情けない話ですが、唯一、弱音を吐けるのが妻。返信もなくて寂しいが、その寂しさの形を徐々に変えて行ければ」。投げやりな気持ちになる時期もあったが「大切な人を守るためには笑顔でいないといけないと最近、やっと思えるようになった」という。笑顔が妻そっくりで、まもなく3歳の誕生日を迎える長男は、周囲のサポートもあって素直にスクスクと成長。「(妻も天国で)喜んでいてくれていると思う」と微笑んだ。

 がん撲滅や難病対策を支援するために立ち上げた「清水健基金」の代表として全国で行っている講演活動は150回を超えた。現地時間25日には米ニューヨークで、初めてとなる海外で現地在住邦人らを前に行う予定だ。

 アナウンサー時代と比べても「今の方が忙しい」という日々を送るが「夜寝る時も一緒でいられるし、朝ご飯も一緒に食べられる。息子に救われている」とも。かつて妻との闘病生活と仕事という二足のわらじを履く中、20キロ以上やせた時期もあった体重も少し戻りつつあるそう。関西きっての人気アナという立場から離れて8カ月以上経つが、「後悔はない」と言い切った。

 取材会は大阪・阪急うめだ本店で、330人を前に開かれた特別講演会前に行われた。

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2017年10月16日のニュース