秋本治氏 1年ぶりに“こち亀”復活「僕も驚いた」

[ 2017年10月16日 21:05 ]

「BLACK TIGER―ブラック・ティガー―」の作者・秋本治氏と女性主人公に扮(ふん)した松田るか
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 人気漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所(こち亀)」の作者、秋本治氏(64)が16日、都内で取材に応じ、先月16日発売の週刊少年ジャンプに約1年ぶりに掲載された「こち亀」について「僕も驚いた」と語り、裏話を披露した。

 この日は、西部劇を題材にした新作「BLACK TIGER―ブラック・ティガー―」の第1巻(11月2日発売)の出版を記念し、報道陣に対応。ジャンプに1年ぶりに両さんが帰ってきたことについて「あれは本当にイレギュラーで、僕も驚いたくらい」と明かした。

 「実はジャンプの連載を終えるときに“来年1つ書きましょう”という話があった。連載終了の時も“2017年、秋本さんが紙面に戻る”と明記していた」と説明した上で「新作で戻ると思ったら、“やっぱり両さんでしょ”となった」と語った。

 大きな反響が秋本氏の元にも届いたといい「両さんを愛してくれてるんだなと嬉しかった」と笑顔。今後の不定期での連載について「両さんに聞いてみないと分からない」と含みを持たせた。

 秋本氏の新作は、「こち亀」の連載が始まる40年前から練っていた構想を作品化。女性ガンマンが主人公で、掲載誌が週刊少年ジャンプから青年誌のグランドジャンプになったことで、命のやりとりなどを描くことができるようになった。毎回60ページのボリュームで掲載され「映画のように読み応えのある漫画」から「シネマンガ」という分野を開拓する意欲作だ。

 秋本氏は「西部劇の面白さを知ってほしい。男をバンバン撃つので女性も読んで」とアピール。主人公に扮(ふん)した女優の松田るか(21)を見て「イメージにぴったりだ」と絶賛していた。

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2017年10月16日のニュース