柳生博 同世代の演技に刺激「僕もああいう芝居ができるんじゃないか」

[ 2017年5月26日 15:22 ]

映画「オリーブの樹は呼んでいる」トークイベントに出席した柳生博
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 俳優の柳生博(80)が26日、都内で行われた映画「オリーブの樹は呼んでいる」(監督イシアル・ボジャイン、公開中)のトークイベントに出席した。

 同作は、祖父が大切にしていた樹齢2000年のオリーブの樹を父が売ってしまい、祖父のために孫娘と仲間たちがオリーブの樹を取り戻そうとスペイン・バレンシアからドイツへ旅に出るストーリーで、樹齢1000年、2000年級のオリーブの古木が、お金のために売買されているという事実をキッカケに生まれたハートウォーミング作。

 70年代末から八ヶ岳の自然の中の暮らしを実践し、樹木の植林や再生も手掛けている柳生は、同作を見た感想を聞かれると「たくさん映画を見させていただくことはあるんですけど、本当に久しぶりに芯から共感しました。八ヶ岳に住んでいて、生き物や樹木と付き合ってきている感じがまったく同じですね」と目を輝かせ、「たくさんの方に見ていただきたいですね」とアピール。

 その後も同作の感想を熱弁し続ける柳生は、MCから「(ネタバレが)ラストまで行くといけないので、このあたりで」と話しを切られると、「エンディングが喋れないのは辛いなあ」と慣れない映画イベントに困惑する一幕もあった。

 また、祖父役のマヌエル・クカラについて「あのおじいちゃん、僕に顔似てない!?」と客席に投げかけ、MCから「日本版ができたらぜひ柳生さんに」と声をかけられると、「ぜひ」とニッコリ。さらに柳生は「あのおじいちゃんは俳優じゃないんですよね。僕も俳優じゃなくなってきているので、ああいう芝居ができるんじゃないかな。1日か1日半、あのおじいちゃんにいろんなことを教えてもらったら、俺、できるんじゃないかなあ」と刺激を受けた様子で、「俺に似ていると思わない!?やりたかったなあ」と吐露。

 同作のパンフレットにもコメントを寄せている柳生は、80歳という年齢を入れてほしいとお願いいていたそうで、「いかに、あのおじいちゃんと似ているかということを言いたかったの(笑)」と本気で同作に出演したかった様子だった。

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2017年5月26日のニュース