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評判広がるアニメ映画「この世界の片隅に」、見るほどに新しい発見

「この世界の片隅に」公開記念トークイベントに登壇する町山智浩氏(左)と片渕須直監督
Photo By スポニチ

 11月12日に公開されたアニメーション映画「この世界の片隅に」の評判が広がっている。東京のメイン館となるテアトル新宿の1週間の動員記録を10年ぶりに塗り替え、同22日には配給元でもある東京テアトルの株価がストップ高を記録。そんな中、同30日の最終上映後に、片渕須直監督と映画評論家の町山智浩氏のトークイベントが行われた。

 町山氏はこの日が4回目の観賞だったと言い、それでもまだまだ新発見があると語る。「主人公のすずが寝っころがって絵を描く想像をするために天井板を見るんだけど、嫁入りした呉の家では天井板が抜いてあるんですよね」と言及。これに対し片渕監督は、「原作には描いてあるんですが、焼夷(い)弾が屋根瓦を貫いて、天井で引っかかって火の着いたナパームが発火する仕掛けになっていて。天井板を外しておくと床まで落ちてきてまだ消せるんじゃないかということで、日本では対策がとられていて。呉の鎮守府の海軍の木造建屋などはこれをやるという指令が出てたという文書を読みました」と、史実に忠実な表現だったことを明かした。

 また、町山氏は「監督の過去の作品の『アリーテ姫』(2000年)と『マイマイ新子と千年の魔法』(09年)との三部作のようにも感じられるんですよ」と指摘すると、「あぁ、そうかもしれませんね。少女の想像力三部作というか」と、自覚もあったようだ。「女性作家が描くものが気持ちとしてひっかかりやすいんですよね。すると必然的に主人公が女性たちになってきまして」と自己分析し、「次作ったら四部作になるかもしれないですね」と笑った。

 町山氏は草花の描き方の進化にも言及。片渕監督は「前作の『マイマイ~』のラストカットはタンポポだったんですね。すごい正直言いますけど、(『この世界の~』の)予告編ではそのタンポポをそのまま咲かせてたんですよ」と裏事情を明かし、これには町山氏も苦笑。「映画にした時にこの作品用のタンポポにしたんです」と、本編で新たに描き下ろしたという。

 「タンポポはすずさんの象徴なんですよね」との町山氏の指摘には、「映画の中でもすずさんが広島から来た黄色いタンポポで、呉の人たちは白いタンポポということを話していて、黄色いタンポポは摘まないでって言ってますね」と話し、ふわりと飛んできた種が大地に根を下ろす、コトリンゴのエンディングテーマ曲「タンポポ」につながっていると明かした。

[ 2016年12月1日 20:26 ]

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