松井玲奈“涙なし”卒業コンサート「皆さん、また会いましょう」

[ 2015年8月31日 05:30 ]

卒業コンサートで最後の曲を歌い終え、メンバーに見送られながらゴンドラで手を振るSKE48松井玲奈

 SKE48・松井玲奈(24)の卒業コンサートが30日、愛知県豊田市の豊田スタジアムで行われた。玲奈が2008年7月30日にSKEのオーディションに合格してから、31日の卒業まで2588日。SKE史上最多となる4万5000人の観客に玲奈は「SKEは私にとって青春。皆さん、また会いましょう」とあいさつしてステージを去った。

 コンサート終了後のステージ裏。4万5000人に別れを告げ終えた玲奈は「いまだに実感が湧かない。“もう私、卒業するんだ!?”と、自分のことじゃないように感じる。もっといろんな感情がこみ上げてくるのかと思っていたんですけど」と笑顔で話した。

 本番前に「しめっぽく泣きたくない。私の目標は、いかに多くのメンバーを泣かすか」と冗談交じりに語っていたように、AKB48グループの歴代メンバーの卒業コンサートと比べてクールなイメージが強かった。

 最後のあいさつは、アンコールで自身のセンター曲「前のめり」を披露した後だった。白いドレスに着替えて登場すると、一瞬体を沈ませる場面があり「ごめんね、つまずいちゃった」と、会場の笑いを誘った。

 豊田スタジアムのステージから見た景色について語った際には感極まって涙を見せたが、後は淡々とした表情。「これからは別の道を進みますが、ここで経験したことは、これからの活動、人生でかけがえのないものです」と締めくくった。

 最後の曲は「2588日」。本番前に「芸能活動を続けるので、もしかしたらまた歌う機会があるかも」と語ったものの、卒業後は女優として活動していく方針で、ファンにとって、しばしのお別れとなる歌声だった。

 最後に「卒業コンサートをするというよりファンの皆さんと楽しいコンサートをつくりたいという気持ちでいっぱいでした。それが実現できたとすればとてもうれしい」と胸の内を明かした。

 自身の感情よりグループのことを優先し続けた玲奈らしい秀逸な卒業コンサートだった。

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