球拾い―大リーグのこぼれ話伝えます―

ヤンキース世界一予想オッズ24倍…Aロッド引退なら好転?

[ 2014年12月28日 05:30 ]

 ヤンキースの再建にはファンから厳しい目が注がれている。問題は薬物使用で1年間の出場停止からカムバックするAロッドことアレックス・ロドリゲス三塁手だ。「期待している」、「キャンプの状態を見て」と穏健発言を続けていたブライアン・キャッシュマンGMが明言した。「AロッドはDHだ」。今季途中パドレスから獲得した三塁手ヘドリーと5年総額5200万ドル(約62億4000万円)で契約延長したことで、Aロッドがしがみつく「三塁」を剥奪した。

 GMが選手を見切った時の発言がどんなものか、紹介する。「Aロッドに何も期待しないわけではない。しかし、最悪の事態も考えておかなければならない」と前置きし「彼は出場停止になる前から、守備でも打撃でも以前と同じ選手ではなくなっていた。それから1年出場停止で、年齢も40歳に近づいている。私には甘い考えは持てない」。そして「DHできちんとプレーでき、守備ができる体になれば3番目の三塁手として使うかどうかジョー(ジラルディ監督)が判断するだろう」と。

 AロッドとDHについて話したか、と問われたキャッシュマンGMは「話す必要はない。出場停止明けの10月から私が彼について話したことは逐次報じられた。Aロッドから連絡はないが、彼は全ての記事を読んでいるはずだ」。厳しい、というよりGMがファンに説明責任を果たしている格好だ。ラスベガスのブックメーカーの来季ワールドシリーズ勝利チーム予想では、ヤンキースは6年連続負け越しのメッツと並ぶオッズ24倍の「穴」扱い。Aロッドが引退してくれれば、多少は可能性が上がるだろう。 (野次馬)

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