【新春インタビュー ソフトバンク・周東】「小久保監督を胴上げしたい」「全試合に出てレギュラーに」

[ 2024年1月3日 05:00 ]

新選手会長のソフトバンク・周東は今季の目標に「優勝」を挙げた(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクの周東佑京内野手(27)が、本紙の単独インタビューに応じ、新選手会長として臨む今季への決意を語った。昨季はキャリアハイとなる114試合に出場し2度目となる盗塁王のタイトルを獲得。3割に迫る打率と、全試合出場を目標に掲げ、オフは増量にも取り組む。「優勝して小久保監督を胴上げしたい」。4年ぶりV奪回へチームを引っ張っていく。(取材・構成=井上 満夫)

 ――新選手会長として新年の公約から。
 「はい、優勝します。優勝して小久保監督を胴上げしたい」

 ――その実現のための自身の24年改革とは?
 「増量を狙っています。ただ、一気に増やすのは良くないし一気に増やした体重は一気に減る。ケガにもつながる。継続的に4キロ増。ジャンプテストなどの数値を見ながら、考えて増やしていけたら。オフの72キロから76キロくらいにはしたい」

 ――昨年はキャリアハイ114試合出場だった。今季の目標は?
 「難しいとは思うけど全試合に出てレギュラーになっていくと思う。全試合出るつもりでオフのトレーニングもやる。あとは出ての成績次第。どれだけ数字を残せるかです」

 ――残り46で通算200盗塁となる。今年中に達成できるか?
 「200盗塁に関しては考えていない。いつかはいく。別に今年じゃなくてもいい。そこまで個人の節目に固執はしなくていいと思っています」

 ――昨季は出塁率・307。快足で生かしきれた印象なのか?
 「昨季は、打率の波があった。1割ちょっとの時や、3割あった時期もあったり。出塁率を上げにいこうとした結果、出塁は上がるけど打率は上がらない。打率3割なら、出塁率4割に近くなる。しっかりと打率3割近くに上げていこうと」

 ――選手会長としての仕事とは?
 「過ごしやすく、試合にどれだけ集中して入れるか。選手ロッカーのことだったり。“もっとこうした方がいいよね”と、選手みんなが思っているし、僕自身も思っていることがある。ここが片付けられたらもっと広く使えるとか。ウエート室もレイアウトを変えたり、きれいにしたりすればモチベーションを高くできるのでは。思っていることは今までにもあった。変えていかないと。そのタイミングが来たなと思ってます」

 ――周東選手会長なりの、美しさとは?
 「小久保監督は、当たり前のことを言っていますよね。片付け、整頓など。選手として人としてどうあるべきか。できることは自分でやりましょうというところですかね」

 ――宮崎県都城での自主トレの課題は?
 「打撃ですね。(昨年)11月から取り組んでいるし2週間、シアトルのドライブラインにも行った。こうした方がいいというのが見つかって、いい方向に向かっている。今月に続けて、2月どんな感じになっているか楽しみはある。あと都城のメンチカツは、本当においしいんですよ。みんなに食べてもらいたいです」

 ――山川にウォーカー、新戦力も加入。打線をどう見るか?
 「誰が何番になるかは分からないけど、ある程度2番から6番は、長打が打てる打者が並ぶと思う。そうなると1番打者が、どれだけ機能できるかですね。誰が入るかは、まだ分からないですけど」

 ――ズバリ、理想はリードオフマンか?
 「いや全然、考えてないです。どこでも、出るしかない。8、9番でも、いかに試合に出るか。でも、いい状態で出られている時は1番打者だと思う。まずは試合に出る。そこに向けてやります。外野手メインでやりながら、内野もやって可能性を消さないようにもしておきます」

 ――理想は選手会長就任初年度で優勝。
 「3年間、優勝できていない。長いなと。ファンの方々の優勝への気持ちも強いし、期待されてるんだなとも感じます。やれることを頑張りたいですね」

 ◇周東 佑京(しゅうとう・うきょう)1996年(平8)2月10日生まれ、群馬県出身の27歳。東農大二(群馬)での最後の夏は高橋光成(西武)擁する前橋育英に敗れ準優勝。東農大北海道オホーツクから、17年育成ドラフト2位でソフトバンク入団。19年に支配下登録。20年に世界記録となる13試合連続含む50盗塁で育成出身者初となるタイトル獲得。昨季も36盗塁で2度目の盗塁王。侍ジャパンでも19年のプレミア12、昨春のWBCで活躍。50メートル5秒7。1メートル80、72キロ。右投げ左打ち。

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