西武 公文克彦投手、森脇亮介投手ら16選手に戦力外通告 公文は現役引退「本当に心残り、悔しい」

[ 2023年10月4日 18:03 ]

西武・公文克彦投手
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 西武は4日、第1次戦力外通告を行い、公文克彦投手(31)、森脇亮介投手(31)ら16選手と来季の契約を結ばないことを発表した。

 ほかに佐々木健投手(27)、井上広輝投手(22)、張奕投手(29)、斉藤誠人捕手(28)、中山誠吾内野手(24)、育成では斉藤大将投手、粟津凱士投手、伊藤翔投手、上間永遠投手、出井敏博投手、牧野翔矢捕手、ジョセフ外野手が通告された。ロマー・コドラド外野手、ジャシエル・ヘレラ投手とも来季の契約を結ばず、帰国したことが発表された。

 公文は高知-大阪ガスを経て、2012年ドラフト4位で巨人に入団。16年オフに大田とともにトレードで日本ハムに移籍し、19年には自己最多61試合に登板した。20年までに初登板からの182試合連続無敗のプロ野球新記録を樹立した。21年8月にトレードで西武に移籍。昨年まで2年連続防御率0点台をマークするなど変則左腕としてフル回転した。

 森脇は塔南-日大-セガサミーを経て、18年ドラフト6位で西武に入団。2019年に初勝利をマークすると、20年は夏場以降セットアッパーに定着し、47試合登板で7勝1敗16ホールド1セーブ、防御率1・35と好成績を挙げた。ケガに悩まされながらも昨年は43試合で防御率1.72と復調。今季は3年ぶりに開幕1軍入りし、防御率1点台と好投していたが、8月に右上腕動脈閉塞(へいそく)症に対する上腕動脈パッチ形成術を受けた。実戦復帰まで8~10カ月を要するとされ、来季へ向け、リハビリを開始していた。

 公文は球団を通じ「2021年途中からライオンズに加入して以来、けがが多くて思うように投げられなかったことは本当に心残りですし、悔しいです。チームにもファンの皆さまにも申し訳なく思っています。満足に登板できないなかでも、応援してくれたライオンズファンの皆さまには心から感謝したいです。今シーズンで現役を引退します」とコメント。

 また、森脇は「今シーズン前半はいい時も悪い時もありましたが、ようやく調子が上がってきたな、というタイミングで病気がわかって治療に専念せざるをえなくなりました。どんな時もライオンズファンの皆さまからの声援が力になっていましたし、いつも背中を押してもらっていて、本当に勇気づけられました」とし、「今後のことは未定です。今シーズンもご声援いただきありがとうございました」と声援に感謝した。

 各選手のコメントは下記の通り。

 ▼井上 今年は入団4年目で、勝負の年だと思って臨んでいましたが、けがもあって自分の思うようにいかないことばかりで苦しかったです。それでも今年は、ファームの開幕から10試合くらいは無失点を継続できましたので、その点は自信になりました。 ライオンズファンの皆さまには、一年間熱いご声援をいただきありがとうございました、と伝えたいです。ファンの皆さまの期待には応えることができませんでしたが、声援は届いていましたし、うれしかったです。 今後のことは未定です。

 ▼張 森(友哉)選手のFAの補償としてライオンズに選んでいただいて、本当に光栄でしたし、その責任感も感じて今年を迎えました。絶対にチームに貢献するんだ!と思っていたのですが、けがを繰り返してしまい、本当に申し訳ないという気持ちです。 それでも一番印象に残っているのは4月23日のオリックス戦です。森選手や元チームメイトとの対戦で、三者凡退で抑えることができました。一軍では5試合しか登板できませんでしたが、試合に出ている時も、けがで戦列を離れている時も、いつも励ましてくださったライオンズファンの皆さまには感謝しています。今後も野球は続けたいと思っていますので、しっかり肩を治して、投げるための準備をしていきたいと思います。

 ▼斉藤誠 辛いことも苦しいこともありましたが、ファンの皆さまの声援のおかげでここまで選手として野球に取り組むことができました。ライオンズで過ごした6年間、その一日一日すべてが、かけがえのない思い出です。ファンの皆さまをはじめ、監督、コーチ、スタッフ、すべての皆さまに感謝の気持ちでいっぱいです。今後のことはこれからゆっくり考えて、家族のためにもがんばっていけたらと思います。

 ▼中山 ライオンズでの2年間、思うような結果を残すことができませんでしたが、先輩・同級生・後輩問わず、厳しい世界の中でもいい信頼関係を築くことができました。そんな素晴らしい球団でプレーすることができて本当に良かったと思っています。昨年5月7日の北海道日本ハム戦では、大事な場面でエラーをしてしまいました。それでもしばらくは一軍での出場機会をいただけたことに感謝していますし、今となってはそれもいい思い出なのかもしれませんが、あのエラーから数日はグラウンドに立つのも怖かった、ということもありました。そんななかでもこの2年間声援を送り続けてくださった皆さまには感謝しています。今後のことについては、まずはしっかりと気持ちの整理をつけてから、時間をかけて考えていきたいと思っています。

 ▼斉藤大 いい時も悪い時も、どんな時でも応援してくださったファンの皆さまに感謝しています。ファームで最後の登板となった9月30日のジャイアンツ戦では、普段一軍で活躍している中田翔選手との対戦もあり、全力で抑えたいと思って投げたのですが、しっかり打たれてしまいました。いい経験だったと思います。今後のことは未定です。

 ▼粟津 5年間のプロ生活の中で、登板の機会が一番多かったので、手応えを感じることができた一年でした。結果を求めて試合数をこなすことができたのは、自分にとって大きかったと思います。それでも支配下に上がれなかったのは悔しいですし、まだ自分に何か足りないということだと思います。今年はずっとファームでしたが、毎試合熱心に応援しに来てくださっているファンの方もいらっしゃって、とても励みになりました。感謝しています。今後のことは未定です。

 ▼伊藤 1年間、大きな離脱なく試合で投げることができました。肘の調子が良くならなかったですけど、それでもファームの優勝争いの中で投げる機会もありましたので、久しぶりにいい経験ができたと思います。今年は、マウンドに戻ってきた姿をファンの皆さまにお見せすることができて良かったです。今後のことは未定です。

 ▼上間 昨年は1年間ずっとリハビリ生活でしたが、今年は開幕から三軍、二軍で離脱することなく投げることができたので良かったです。年間通して投げることができたのはプロ4年間で初めてでした。一番印象に残っているのは、3月頭の教育リーグの復帰登板です。やっとマウンドに帰ってこれたという思いと、緊張感の両方がありました。思うような結果ではなかったかもしれませんが、一年間元気に投げている姿をファンの方に見てもらえたことは良かったです。 今後のことは未定です。

 ▼出井 まさか自分がプロ野球選手になれるなんて思っていませんでしたので、もちろん苦しいこともありましたけど、それ以上に充実した4年間で、やり切った、という思いです。自分に携わってくださったすべての方に感謝しています。これといった成績を残すことは叶いませんでしたが、ファームの試合でも熱心に応援に駆けつけてくださっていたファンの皆さまには特に感謝しています。今後のことはまだ何も決まっていなくて、これから考えていきますが、何らかの形で野球に携わっていけたらいいなと思っています。

 ▼牧野 昨年けがをして手術し、今年はリハビリからスタートしました。それでも、今年のうちに試合に出場することができるようになりました。思うような結果を残すことはできませんでしたが、シーズンの最後までプレーすることができたことは良かったです。今後のことは未定です。一年間応援してくださったライオンズファンの皆さま、本当にありがとうございました。

 ▼ジョセフ 昨年の3月25日からスイッチヒッターとしての練習を始めましたが、3年目の今年は左打席でうまく打てたり、三軍戦では内野手としても出場できたりと、いい経験ができました。ヒットを打てた試合はすべて覚えていて、どの試合も印象に残っています。今後のことは未定です。一年間応援してくださったすべてのライオンズファンの皆さまに感謝しています。

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