阪神戦力外の北條が鳴尾浜訪問し、後輩一人一人と握手「次の人生の方が長い。家族と相談しながら決めたい」

[ 2023年10月4日 05:15 ]

戦力外通告後、鳴尾浜球場を訪れ、井坪と握手を交わす北條(左)(撮影・後藤 正志)
Photo By スポニチ

 甲子園で取材に対応した阪神・北條は、「ちょっと予想はしていた。11年間お世話になった球団には感謝している」と淡々と話した。

 12年に高校時代からのライバル・藤浪(現オリオールズ)に次ぐドラフト2位で入団。初の開幕1軍入りを果たした16年、4月3日のDeNA戦でプロ初安打となる本塁打を放つなど、勝負強い打撃や泥臭いプレーでファンを沸かせた。だが、18年には左肩亜脱臼の重傷を負うなどケガにも悩まされ、19年以降は出場機会が減少。今季は1軍出場ゼロに終わり「ケガがちょっと多かった」とタテジマ人生を振り返った。

 通告を受けた後、2軍の鳴尾浜球場を訪問した。ベンチでは常に大声を出し、若手の見本になってきた29歳は後輩一人一人と握手。高卒1年目の井坪には「もっと声を出せよ」とハッパをかけ、育成で同じく1年目の野口には涙ながらに深々と頭を下げられた。

 今後は現役続行が基本線ながら「次の人生、そっち(引退後)の方が長い。家族もいるので、ここから相談しながら決めたい」と語った。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年10月4日のニュース