巨人・大城卓三が快挙 巨人選手のリーグ最多犠打は川相昌弘以来26年ぶり 捕手ではセ・リーグ初

[ 2023年10月4日 21:40 ]

セ・リーグ   巨人1―0DeNA ( 2023年10月4日    東京D )

<巨・D25>2回、吉川の先制適時打で生還した大城卓 (撮影・西川祐介)
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 巨人の大城卓三捕手(30)が4日のDeNA戦(東京D)で5番に入ってフル出場。3年目右腕・山崎伊織投手(24)を9回2安打のプロ初完封勝利に導くとともに、打席ではチーム唯一のホームインを果たすなど3打数2安打と活躍した。

 負ければ球団初の3年連続シーズン負け越しとなるところだったが、それを阻止。東海大相模、東海大の先輩にあたり、今季限りで退任する原辰徳監督(65)に“有終の美”となる監督通算1291勝目をプレゼントした。

 また、21犠打で並んでいた中野(阪神)、中村(ヤクルト)、そして大城卓がそれぞれこの日の最終戦で犠打なく終わり、3人が今季の最多犠打でシーズン終了となった。

 巨人選手がセ・リーグ最多犠打となるのは、NPB歴代最多533犠打をマークし、現在巨人で1軍総合コーチを務める川相昌弘が1997年に45犠打して以来26年ぶり。捕手の最多犠打は中村とともにセ・リーグ初の快挙となった。

 大城卓は開幕前の3月には侍ジャパンの一員としてWBC制覇に貢献。巨人では年間を通じて正捕手の座を守り、5月20日の中日戦(東京D)で相手先発左腕・小笠原からプロ6年目で初となる満塁アーチを放つと、9月21日の阪神戦(甲子園)では相手先発右腕・青柳から代打で今季2本目の満塁アーチを記録した。

 巨人捕手が同一シーズンに2本の満塁弾を放つのは2019年の炭谷銀仁朗(現楽天)以来4年ぶり。巨人捕手の代打満塁弾は1967年の槌田誠以来56年ぶりの快挙だった。

 試合を決める一発が打てる一方で、大事な場面で送りバントを確実に決める器用さも見せた今季。21犠打を成功させ、失敗はわずか2度。成功率.913でのセ・リーグ最多犠打となった。

 プロ6年目の今季は初めてシーズン規定打席(今季は443)に到達するなど、自己最多の134試合に出場。打率.281、16本塁打、55打点といずれもプロ最高成績となった。

 なお、大城卓が今季記録した15本塁打以上かつ15犠打以上という記録は、捕手ではセ・リーグ史上初とこちらも快挙となっている。

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