【WCシリーズ】フィリーズ マーリンズ下し、幸先良くスタート 33歳エース・ウィーラーが快投

[ 2023年10月4日 14:15 ]

ナ・リーグ ワイルドカードシリーズ第1戦   フィリーズ4ー1マーリンズ ( 2023年10月3日    フィラデルフィア )

快投したフィリーズ・ウィーラー(AP)
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 大リーグのプレーオフは3日(日本時間4日)、3回戦制のワイルドカードシリーズ第1戦が4試合行われ、2年連続ワールドシリーズ進出を目指すフィリーズはマーリンズを4-1で下し、幸先いいスタートを切った。

 フィリーズの勝利の立役者となったのは先発右腕ウィーラーだった。キレのいい速球とスイーパーを武器に、6回2/3を投げて5安打1失点8奪三振と支配的な内容。ポストシーズン初戦の重圧をものともせず、7回途中の降板時には満員45562人のファンからスタンディングオベーションを浴びた。

 この日は速球の球速が平均96・8マイルに達し、シーズン中より同1マイルも速かった。試合後、会見でその理由を問われたウィーラーは、「わからないけど、雰囲気やアドレナリンのおかげかな。ブルペンに行く際に大歓声を浴びて鳥肌がたったよ」と素晴らしい雰囲気を作り出した地元ファンを喜ばせるコメントを残した。33歳のエースはポストシーズン通算7試合に登板し、防御率2.55。特にシリーズ第1戦はこれが3度目の先発で、通算防御率0.45(20イニングで1失点)と圧倒的な強さを誇る。

 大舞台に強いウィーラーを、主砲ハーパーも「こういう状況で彼以上にマウンドに立って欲しいと思える投手はいない」と絶賛。「自分に何ができるかはわかっている。こうやって投げるためにチームは私と契約したんだから」と当たり前のように語るウィーラーは、今秋も頼れる存在であり続けそうだ。(フィラデルフィア 杉浦大介通信員)

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