DeNA・藤田一也が現役引退を決断　「プロの顔」ヘッスラに見た今も衰えない闘志

ヘッドスライディングするDeNA・藤田一也
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　DeNA・藤田一也内野手（41）が、今季限りで現役を引退する意向を固めたことが20日、分かった。近日中に発表される。

　【記者フリートーク】胸に秘めた闘志がほとばしるシーンに、見ていて思わず目頭が熱くなった。今月12日の中日戦の8回1死。藤田は一塁に頭から滑り込んで二塁内野安打をもぎ取った。両脚が反り返るほどの決死の走塁。本人は「スライディングが下手です」と笑ったが、普段の明るく誠実な姿とは違う「プロの顔」を見た思いだった。

　昨年10月10日の阪神とのCSファーストS第3戦。藤田が最後の打者となり、チームは無念の敗退を喫した。2―3の9回1死満塁で代打で併殺打。一塁へのヘッドスライディング後、藤田は倒れ込んだまましばらく動くことができなかった。

　シーズン後。オフのある日「あの写真が欲しいです。悔しさを忘れないように携帯の待ち受けにします」と言われた。覚悟が伝わった。写真パネルを作って贈った。41歳。引退は本当に寂しいが、その闘志は、まるで衰えていないことを知っている。（遊軍・鈴木　勝巳）