オリ・頓宮 初タイトル首位打者「気にするのはラスト1試合」 獲得なら球団右打者では89年ブーマー以来

[ 2023年9月21日 05:05 ]

パ・リーグ   オリックス6-2ロッテ ( 2023年9月20日    京セラD )

<オ・ロ>7回2死一、二塁、紅林の同点打に通路で雄たけびを上げる頓宮(右から2人目)ら(撮影・北條 貴史)
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 オリックス・頓宮は体調不良が回復し、京セラドームに駆けつけた。登録は見送られたが、胴上げに間に合った主砲は、仲間とともに喜びを分かち合った。

 「めちゃめちゃうれしい。体調も良くなったんで、本当にうれしかった」

 波乱の幕開けだった。3月6日のWBC韓国代表との強化試合で右太腿裏を負傷し、開幕を2軍で迎えた。4月5日に昇格し、今度は同12日の楽天戦で頭部死球で交代。アクシデントを乗り越えて徐々に調子を上げ、5月は月間31安打、6月も29安打、7本塁打の大暴れで5年目で初の月間MVPを獲得した。

 昨年から取り組んでいる左足を早めに上げてゆったりとタイミングを取る打撃フォームがはまり、16本塁打で昨季11本を超えて自己最多を更新した。残り試合で狙うのは初タイトルの首位打者だ。共同会見では「金のグラブを獲りにいきたい。あ、首位打者ですか。全然気付いてなかった」と中嶋監督を笑わせる一幕もあった。

 獲得すれば球団右打者では89年ブーマー以来。背番号44も一塁のポジションも同じレジェンドとは、8月3日の楽天戦の始球式で共演し「いずれは3冠王を狙える選手に」と激励された。「気にするのはラスト1試合」。これまで通り、淡々と安打を重ね、最高の一年にする。

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