能見篤史氏　調子良くなかった阪神・伊藤将　安定感の源「高低もコースも間違わない」

セ・リーグ   阪神4―3巨人 （ 2023年9月20日    甲子園 ）

能見篤史氏
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　【能見篤史氏　視点】阪神・伊藤将の調子は決して良くなかった。それでも高低もコースも間違わないので、この日のように試合をしっかりとつくることができるのが強み。いつも、そして、どこが相手でも、安定感があると言われるゆえんだ。

　ただ、増田大への1球だけは反省が必要だ。7回先頭の丸に同点ソロを許したのは仕方がないが、追いつかれたことを引きずったまま次打者の増田大に投げてしまったように見えた。1ボールからのツーシームがど真ん中へ…。まだ同点。まだノーアウト。試合に勝つには重要な局面だ。

　これからクライマックスシリーズ、そして日本シリーズにも登板するだろう。マウンドでは、一球たりとも気を抜ける時はない。　（本紙評論家）