巨人ドラ5新人・船迫「菅野さんの勝ちを絶対に消しちゃいけないと思って死ぬ気で投げました」

[ 2023年9月9日 18:12 ]

セ・リーグ   巨人5―0中日 ( 2023年9月9日    東京D )

<巨・中>好リリーフの船迫はスタンドの歓声に応える (撮影・西川祐介)
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 巨人のドラフト5位ルーキー右腕、船迫大雅投手(26)が中日戦(東京D)で先発右腕・菅野智之投手(33)のアクシデントを受けて緊急登板。カリステ、細川の3、4番コンビを連続三振に仕留めるなど圧巻のリリーフを見せて勝利に大きく貢献し、菅野とともに試合後のお立ち台に上がった。

 5回3安打無失点の好投を続けていた菅野が5回に自ら先制適時打を放った直後の6回、投球練習中に右手人差し指を気にする仕草を見せて緊急降板。船迫が急きょ2番手としてマウンドに上がった。

 先頭のブライトには四球を与えたものの、続く3番・カリステをスライダーで、4番・細川を直球で連続三振。5番・宇佐見は一ゴロに仕留めてこの回を無失点で切り抜けた。

 すると、菅野、船迫の力投を受けたその裏に味方打線が奮起。先頭の丸が16号ソロ、そして船迫の代打・秋広の2点適時打で一挙3点追加し、7回には門脇に3号ソロも飛び出して5―0。投手陣も菊地、バルドナード、平内の零封リレーで25回連続無失点とした。

 試合後、一緒にお立ち台に上がった菅野から「本当にみんな連投もしているなかで、特に船迫が今年加入して頑張ってくれているので、本当にきょうは感謝しています」と直接言葉をもらった船迫。「菅野さんの勝ちを絶対に消しちゃいけないと思って死ぬ気で投げました」と話すと、スタンドからは大きな拍手と歓声が降り注いだ。

 まさかのタイミングでの緊急登板となったが、「菅野さんが手のほうを心配していたので、もうすぐに準備して。自分のなかではもういける準備はしてました」という26歳のオールドルーキー。

 CS進出を争う3位・DeNAがこの日敗れたことで1.5ゲーム差に縮まったが「この調子でもっと勝ち進んでいきたいなと思ってます」と頼もしかった。

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